あなたの幼子に礼拝を教えなさい
2012年10月09日付 Al-Ahram 紙


あなたの子どもに礼拝を教えなさい

2012年10月9日 『アル=アハラーム』

【執筆:リーハーム・マフムード・アブドゥルサミーウ】

子どもに宗教教育を施し、道徳の価値感を芽生えさせること、これらは母親の負う重要な責任の中でも最も大きなものですから、子どもには礼拝と断食のトレーニングをさせなさい。これらは自発的に行われるものでも容易なものでもなく、ひとえに努力と労力を費やすことが要求されます。…(しかし)そうすることで礼拝は、子どもが人生において慣れなければならない習慣の一つになるのです。

アインシャムス大学文学部の精神医学教授であるダーリヤー・アル=シャーミー博士が「個人の内面を通常で確立された状態とするために幼い頃から形成された習慣が、内からの強制力で彼を突き動かし、促すのだ」と述べたように、家族にはこどもたちにこれらの良い習慣を形成させる責任があります。つまり、次に続く段階(小さな頃)から子どもに礼拝のトレーニングをさせることは、家族の肩にかかっているのです。

子どもが幼い頃から、子どもの部屋で礼拝を行いなさい。そうすればたとえ説明せずともあなたが礼拝する姿や動作のイメージが子どもの中で蓄積されてゆくのです。

子ども用の礼拝の場所を決め、礼拝を行うためにその場所に父親が伴って行きない。そうすれば子どもはその場所に親しみ、今後はそこへ自発的に行く事ができるようになるのです。

礼拝用の服を着せなさい。子どもは、例えば小さな白いローブを身につけたり、あるいはその子用の小さな絨毯を携えさせたり、子供サイズの小さな丸帽をかぶらせたりといったような事柄を好みます。こうして独立志向を育むのです。

礼拝から戻ったわが子を迎え入れるときには、自分が幸せであることを伝えなさい。そして素晴らしい行いをしたとみなして、その子のために(ご褒美の)お菓子を用意しなさい。

一日の中で、礼拝のための時間を割り当て、守りなさい。それは幼年時においてこそ最も容易なものです。例のような方法で行います。(一緒に)正午の礼拝をしたら、お母さんは食事を準備してあげましょう、午後の礼拝をしたらスポーツクラブに行きましょう、夕方の礼拝をしたらお父さんが(帰って)来るでしょう…このようにするのです。

礼拝を行う際には手にあるもの(仕事)を脇に置き、アッラーは礼拝を遅らせるような仕事には祝福をお与えにならないということが、子どもの心に残るようにしなさい。

(後略)

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( 翻訳者:岸本聖美 )
( 記事ID:27857 )