アンタリヤ映画祭「ゴールデン・オレンジ」賞は、「君の美しさは無駄なだけ」
2012年10月12日付 Radikal 紙


アンタリヤ映画祭「ゴールデン・オレンジ賞」は、ヒュセイン・タバク監督の「君の美しさは無駄なだけ」が受賞した。

同作品が6部門で受賞し話題をさらった一方で、映画祭で有力候補だった「ゼッレ(微塵)」は初監督賞を含む4つの賞を獲得した。また、「さようならカトヤ」が3つの賞を受賞し、映画祭は閉幕した。自主制作映画からは「キュフ(カビ)」が2つの賞を受賞した。また、男優賞と女優賞発表ではサプライズが起きた。各賞は以下のとおり:

国内映画部門:
最優秀賞「君の美しさは無駄なだけ(Güzelliğin On Par’Etmez)」
初監督賞「ゼッレ(微塵)」
審査員賞「大地のこどもたち」
監督賞 エルデム・テペギョズ(「ゼッレ」)
脚本賞 ヒュセイン・タバク(「君の美しさは無駄なだけ」)
音楽賞 タメル・チュライ(「さようならカトヤ」)
女優賞 アンナ・アンドゥルセンコ(「さようならカトヤ」)
男優賞 アブドゥルカーディル・トゥンジェル(「君の美しさは無駄なだけ」)
映像監督賞 フローレント・ハリー(「私は町がきらい」)
芸術監督賞 トラ・アグハバヨヴァ(「ゼッレ」)
編集賞 クリストファー・ロイド(「君の美しさは無駄なだけ」)
助演女優賞 ラーレ・ヤヴァシュ(「君の美しさは無駄なだけ」)
助演男優賞 タンス・ビチェル(「キュフ」)
SİYAD(映画作家協会)賞 「ゼッレ」
ベフルル・ダル審査員賞 ユシャ・ドゥラク(「君の美しさは無駄なだけ」)
アヴニ・トルナイ審査員賞 「キュフ」(ヘアメイク部門)
市議会賞 「さようならカトヤ」

国際映画部門:
最優秀賞 「アグライアー」
審査員賞 「微笑んで」
演技賞 「スーパーマーケット」
若手審査員賞 「微笑んで」
SİYAD(映画作家協会)賞 「アグライアー」

その他受賞作:
ドキュメンタリー 「シールトの秘密」
初監督ドキュメンタリー賞 「私、きみ、彼」
審査員特別賞(ドキュメンタリー部門) 「巣」
短編作品賞 「静寂」
審査員特別賞(短編作品部門) 「蒸気」
社会派作品賞 「スミレより前に」
国民のオレンジ賞「声なき叫び」

■授賞式ハイライト
・審査員は男優賞部門においてビッグ・サプライズを行った。だれもが最有力視していたのは「キュフ(カビ)」のエルジャン・ケサルであった。しかし、審査員は「君の美しさは無駄なだけ」のアブドゥルカーディル・トゥンジェルを選んだ。
・また、女優賞においても「ゼフィル」での演技から最有力とされていたジェイル・アルカンではなく、「さようならカトヤ」のアンナ・アンドゥルセンコがトロフィーを手にした。
・アンナ・アンドゥルセンコはアクシデントによりトロフィーを壊してしまった。
・審査員は1つ1つの賞について、透明性のあるジャッジを観客に示した。
・(女優で審査員の)ヒュリヤ・アヴシャルは受賞作について「私たちが(今回)観た作品すべてが、賞にふさわしい。選ぶのは難しかった。しかしながらその中でも、特筆すべき作品があった。ほぼ満場一致で決定した」と話した。
・受賞式ではアリ・スナルが進行役を務めた。
・短編作品賞を受賞したレザン・イェシルバシュは、トロフィーをゼキ・デミルクブズに捧げた。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:27867 )