クルトゥルムシュAKP新副党首、入党の経緯を説明
2012年10月15日付 Yeni Safak 紙
公正発展党(以下、AKP)ヌマン・クルトゥルムシュ新副党首(人民の声党前党首)は、入党の経緯や話題になっていることの次第について発言した。「ミッリーギョリュシュからは脱却したのですか」との問いに答えた。
同副党首は、AKPへの入党経緯や話題になっていることの次第について意見を述べた。TV8アンカラ代表エルカン・タン氏制作の番組「エルカン・タンと首都アンカラより」に出演した同副党首は、「AKPと人民の声党(以下、HAS)の統合を望んだのは大多数の民意によるものだ」と述べた。
同副党首は、HAS党首時代に「カルン(リディアの王、大金持ちの意味)になるな、ファラオ(専制的な人物)になるな」と発言したことについて、それは自身の政治的姿勢についてと同時に皆さんのために言ったのだということを明らかにし、「カルンになるつもりも、ファラオになるつもりもない。ベラム(聖書の中の人物。悪人の意)にもならない」と話した。
■AKPとHASの統合は大多数の民意によるものである
AKP副党首ヌマン・クルトゥルムシュ氏はTV8エルカン・タン氏の番組にゲスト出演し、話題になっていることに関して口を開いた。HAS党首時代の「カルンにならない。ファラオにはならない。ベラムにはならない」発言について、同氏は「これは党首就任以来使ってきた言葉であり、文明の価値観に従った政治を行うことが正しいことだと考える。この基本的価値観の一つが『人間の平等』の原則である。つまりあらゆる人間はその性質において平等であり、これを脅かす一連の社会の病が存在するため、それを取り除くことが政治の基本的役目である。第1の病はカルン(大金持ち)になることである。経済的力を手にし、「私は優れている」と言うことである。第二の病は、ファラオになることである。政治的力を手にし、優位な主張を行うことである。第三の病は、宗教的観点から人々の上に立ち、優位な主張を行うことである。私が述べているこれらのことは、文明的政治の一般的な枠組みであり、あらゆる場面で私は述べてきた。自分の政治姿勢のために、皆さんのためにこの言葉を繰り返し使ってきた」と話した。
■ミッリーギョリュシュは、政党ではなく、民衆のものである
クルトゥルムシュ氏は、政治がその表層によって語られることは正しくないと述べ、次の通り続けた:「しかし、もちろん日々の条件の中で、優先事項が変化し、方法が変わることもある;私は、このことを文明の政治と言っている。考え方の問題である。ミッリーギョリュシュは、特定政党の専有物ではなく、国民の財産であり、政治理解である。ミッリーギュリュシュを特定政党のものと限定してしまうことで、国民の半分が国寄りで半分が国の敵とでも言うのでしょうか?結果、政治が原因となる闘争があり、現在、社会の幅広い層でAKPは組織的運動を行っている。我々もこの運動に加わりたくここにいるのである。AKPは政治の表舞台に立ち、降りることはない」。
■AKPへの鞍替えは、圧倒的多数の民意によるもの
クルトゥルムシュ副党首は、AKPへの鞍替えは民意によるものだと述べ、「国民の大多数、すなわち80%の人々は鞍替えが正しいと言う。正しいのは私がAKPへ入党することであると。私が過去野党の立場にあった時も、皆私を評価していると述べていた:しかし、次、エルドアン首相の後は・・・、と言うのである。AKPとHASの統合は大多数の民意に基づくものであり、お役に立てればと思っている」と述べた。
人々が「首相になることを意識し、このことを踏まえて発言せよ」と言っていることについて、クルトゥルムシュ氏は「これらは相当意図を越えた解釈か意図的な解釈である。AKPは10年間政権の座にあり、その党首は世界的な知名度をもつ首相である。AKPは独自路線で前へ進んでいる。互いを知らない組織同士、また人間同士が一つにまとまることはなかった。このことにも言及する必要がある」と話した。
■シリア問題では我々は西欧から疎外されている。
政府のシリア問題対策に話が及ぶと、クルトゥルムシュ副党首は「率直に言うと、トルコは残念ながら西欧から疎外されている。シリア問題は3つの衝突を内包する問題である。第1に、シリア国内での内戦の可能性であり、実際にそうである。第2に、宗派間での衝突であった。第3に、アラーの加護あれ、中東を中心とする戦争が発生する可能性について、私は当初より警告してきた。出口はただ一つ:この地域の諸勢力および諸国家が自身の分野で合意を達成するより他に方法はない」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:27901 )