イスラエル軍におけるハレディームの徴兵阻止に向けた民衆抗議キャンペーン
2012年10月15日付 al-Hayat 紙
■イスラエル軍におけるハレディームの徴兵阻止に向けた民衆抗議キャンペーン
2012年10月15日月曜日『アル=ハヤート』
【占領下エルサレム:アーマール・シャハーダ】
イスラエルの宗教系諸政党はイスラエル軍による宗教的な若者[ハレディーム]の徴兵を阻止するため、民衆抗議キャンペーンを準備している。エフード・バラク国防相が最高裁判所の決定を考慮に入れた新たな動員計画を準備するよう軍に指示し、それを受けて軍は宗教的な若者1万5千人の招集命令を実施するための実質的な手続きを始めた。最高裁の決定はタル法[イェシヴァーで学ぶ学生の兵役を免除する法律]を廃止し、宗教的な若者の徴兵に平等を適用する必要性を勧告していた。
ハアレツ紙によるとイスラエル軍は現段階で宗教的な若者を直接的に動員する計画はしておらず、決定は兵役の実施を容易にするための配属手続に彼らを徐々に組み込むことであり、そのプロセスは1年かかる可能性があるという。ハレディームの兵役に関する「タル法」の廃止に伴い、軍指導部は部隊の編成を行い、ハレディームたちが兵役を全うするよう対応する予定である。
イスラエルの同紙はこの問題に関する様々な側面を扱う中、バラク国防相の決定が自身の政党である「アツマウート(独立)党」の選挙活動と関係する可能性も排除しなかった。世論調査によると、同党は来年1月22日に予定されている議会選挙で決定的な票数を獲得できないと見込まれている。また同紙は、ハレディームの徴兵に関する新たなモデルの提案はバラク国防相と、兵役に反対してベン・グリオン氏との歴史的合意[1948年の建国の際に宗教系諸政党との間で結ばれた宗教的現状維持に関する合意]の遵守を求める宗教系諸政党との間に対立や非難の応酬を生み出すと主張する。歴史的合意は、「トーラーが役務」というスローガンのもとでハレディームの兵役免除を決定していた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:秋山俊介 )
( 記事ID:27907 )