ピアニスト・ファズル・サイ、法廷出廷へ
2012年10月16日付 Radikal 紙


「一部の人々の宗教的価値観を中傷した」として開かれるファズル・サイの第一審が10月18日木曜日に行われる。彼には最長一年半の実刑が求刑されている。

ピアニストであり作曲家でもあるファズル・サイ氏について、「一部の人々の宗教的価値観を中傷した」として開かれる裁判の第一審が10月18日木曜日に行われる。ツイッターでの発言で「人々に対し、憎悪と敵意を扇動、あるいは蔑視した」として罪に問われ、第19イスタンブル下級刑事裁判所で起訴された。サイ氏には最長一年半の実刑が求刑されている。

起訴状ではサイ氏のツイッターでの発言にも触れられ、それが公共の平和を害するものであることは明らかだとして、次のように述べられている。
「この発言について、まず国民的議論にまったく貢献のないものである。次に世界の大部分の人が信仰する三大宗教の共通価値である神、天国、地獄といった概念に対する感情を理由なく傷つけている。そして、このような概念が無意味で不要、無価値であるという考えを煽る形で、宗教的価値観を貶める意図を持って書かれたものであるという判断に至った。」

サイ氏は「一部の人々の宗教的価値観を中傷した」ことで、最長一年半の実刑が求刑されている。

■これまでの経緯

ファズル・サイ氏が書いたいくつかのツイートで、イスラムとムスリムが強く侮辱され、宗教的価値観がはっきりと辱められたとして、アリ・エムレ・ブカウル氏、トゥラン・ギュムシュ氏、オルクン・シムシェキ氏が、サイ氏を告訴した。

告訴を受け、イスタンブル共和国検察庁が捜査を開始。エルハン・ギュルジャン検察官によって起訴状が用意され、起訴状が第19イスタンブル下級刑事裁判所により受諾され訴訟が成立した。サイ氏には一年半の実刑が求刑された。

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( 翻訳者:澤井祥子 )
( 記事ID:27912 )