イラン南東部チャーバハールのモスクで自爆テロ:2名が殉教、5名が負傷
2012年10月20日付 Mardomsalari 紙

 内務省次官(治安担当)は「金曜日にチャーバハールで発生した自爆事件について、現在詳細を調査中だ」と述べた。

 アリー・アブドッラーヒー氏はイラン学生通信(ISNA)とのインタビューで、「昨日12時20分、一人の人物がチャーバハールにあるイマーム・ホセイン・モスクで自爆を試みた。もちろん、この行為は成功しなかったが、しかし民兵組織バスィージの隊員や治安部隊がこの人物を発見し追跡したところ、この人物は逃走し、逃走中に自爆した。その結果、この人物は死亡した」と明かした。

 同氏はさらに、「この行為によって2名のバスィージ隊員が殉教、5名が負傷した」と付け加え、「現在、この事件の詳細を調査中であり、また死亡した自爆犯の身元の特定作業をしているところである。結果が判明次第、完全な詳細を発表するつもりだ」と述べた。

 ISNAによると、金曜日にイマーム・ホセイン・モスクで起きた自爆事件では、爆発物を携帯してチャーバハール市での金曜礼拝が行われる同モスクに入ろうとしていた人物を、治安部隊が発見、その後その人物はモスクへの入場を諦め、モスクの外で自爆したという。

 チャーバハール選出の国会議員ヤアグーブ・ジャドガール氏はISNAとのインタビューの中で、この自爆行為を強く非難し、「このテロ行為は聖法やイスラームに反するものであり、すべての人間的教えとも矛盾するものである」と述べた。

 同氏は「人間ならば誰でも、このような行為を非難するはずだ」と強調した上で、「今回のような行為に手を染める人物は、単にイスラームに対して敵意を抱いているだけである」と語った。

 同氏は「今日起きた自爆攻撃に関係した者たちは、かつてのテロ組織〔=ジョンドッラー〕の残党である可能性がある」と指摘した上で、「彼らの目的は、シーア派とスンナ派、およびこの地域に住むさまざまな民族の間に亀裂を生じさせること以外のものではあり得ない。しかしこのような狂気じみた行為によって、彼らが自らの目的を達成することはなく、単にシーア派とスンナ派、そしてイラン国民全体の団結と結束が高まるだけであろう」と語った。

〔‥‥〕

 他方、赤新月社のファラフナーズ・ラーフェ理事長はISNAに対し、「この事件で殉教したのはモルタザー・アースーデとハーメド・ベズィーの2名で、二人ともチャーバハール赤新月社のボランティア・スタッフだった」と述べた。

 同氏は「最近になってチャーバハールにはボランティア協会が設立されたばかりだった」と述べた上で、「この2名の殉教者たちも、チャーバハール赤新月社ボランティア協会のメンバーだった」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(チャーバハールで血塗られたタースーアー:革命最高指導者「敵はムスリムの団結を見たくはないのだ」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27956 )