国民の23%が精神疾患に:保健省の最新の統計で
2012年10月15日付 Mardomsalari 紙
保健省精神健康局の局長は昨日、保健省で行われた「精神の健康週間」の記者会見の席上で、以下のように述べた。「世界中、なかでも我が国に存在する問題のひとつに、精神に関する問題に社会一般の人々が無知であることが挙げられる。心の問題を抱えた人々の大半は、この問題についてよく知らず、治療のためにしかるべき処置をしないことが多い。その結果、症状はひどくなり、自分自身、そして社会に大きな損失を強いているのである」。
〔‥‥〕保健省精神健康局のアッバースアリー・ナーセヒー局長によると、イラン暦1390年〔西暦2011年〕に実施された調査では、精神疾患の罹患率の平均は23.6%であり、世界的な統計と比べると、高い数値ではなく、罹患率の数値が最も高いアメリカのような先進国よりは、きわめて低いという。
同氏は、「もちろん、この統計を分析するならば、罹患率は女性で26.5%、男性で20.8%と推定されている。また国の人口の14.6%は性格障害を抱えており、女性が17.3%、男性が11.9%である」と述べた。
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同氏は世界精神保健週間のプログラムについて触れ、「世界でうつ病が蔓延していることから、WHOは今年のスローガンとして『うつ病は世界の危機』を選んだ。というのも、うつをわずらう人の50%が、自分がそうであることを認識しておらず、治療のために医者のもとを訪れるようとしない。そのため、最後には〔重篤な〕精神障害に陥ってしまうのである」と述べた。
同氏は精神健康週間の初日(メフル月24日〔西暦10月15日〕)のスローガンを『精神の健康と家庭医』だと発表し、次のように述べた。〔‥‥〕
2日目のメフル月25日〔西暦10月16日〕のスローガンは『精神の健康と社会的通念』である。というのも、精神の健康について我々には多くの社会的通念があるが、そのなかには誤ったものも含まれており、一部の精神病の治療を妨げる原因ともなっているからだ。
3日目のメフル月26日〔西暦10月17日〕は『精神の健康と健全な社会』と名付けられている。というのも、社会を構成する人々の心が健康でなければ、社会も健全ではありえないと、われわれは考えているからだ。社会問題は、精神の健康に端を発するものであることが多いのである。
ナーセヒー氏は精神健康週間の4日目は「精神の健康とメディア」だと発表し、「メディアは人々の精神の健康の増進、ならびに啓蒙に主要な役割を担っている。メディアが健康の分野における自らの役割を首尾よく果たしているような社会は、しっかりとした管理が可能な社会なのである」と語った。
精神健康週間の残り2日のスローガンは「精神の健康と家族の健康」、及び「精神の健康と教育環境」である。というのも、ナーセヒー氏によると、家族とは社会の健全さを保証する、社会の最小単位だからである。
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( 翻訳者:8410051 )
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