地震被災者へ17489戸住宅の鍵―エルドアン首相「新ヴァン」式典で自画自賛
2012年10月23日付 Milliyet 紙
エルドアン首相は、「(1999年の)マルマラ地震の一年後、人々はまだテント生活を強いられていた。しかし我々は(今回のヴァン)震災が起きたその年に、被災者たちに家を届けた。合計で17489棟を建設している」と話した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はエルジシュ市のヴァン湖の湖岸にあるカラタシュ地区で約15000人に向けてスピーチをし、次のメッセージを伝えた:
「我々は彼らの苦労を終わらせると約束した。現在までに3500兆リラを費やした。この数字はこの先、5500兆リラにまで増える予定だ。この行動は世界に良い例を示した。地震の時、できうるすべての方策をつかってヴァンに駆け付けた。心はいつもこの地方の兄弟とともにあった。県知事府の車もしくは、自分達の足でやってきた5万人の被災者に対し全施設において避難所を提供した。都市の再開発がはじまり、我々はヴァンを決して独りにはしなかった。」
■月に345リラの分割払い
この家の価格は11万リラである。しかし我々には首相が決められる3割引の権利がある。この割引を使い、被災者たちに7万5千リラまで割引をした。2年間支払いは猶予される。18年払いになる。利子は無い。インフレ分の値上げもない。大凡の月の分割分は345リラだ。マルマラ地震の一年後、人々はまだテントに住んでいた。我々は震災のあった次の年に既に家を届けている。合計17489戸を立てている。それだけではなく、村の建築物の80%を新しく我々が建てている。村の人口5千850人の内3千人分の家の建築が始められた。教室は以前1千15室であったが、2千613室の新しい教室をつくった。地震があった日から現在までに我々が費やした金額は3千6百兆リラである。
■「彼らは警察官を殉職させた」
ヴァンの人々が瓦礫の下敷きになり、助けの手を待っている間、我々はこの手を取ろうと努力している時、テロ組織はベシュカレで治安部隊への攻撃をしていた。我々がテント村をつくって、人々に生活する場を作っている時に、彼らは警察を攻撃していた。病院で任務についていた我々の警察官を恥知らずにも後ろから攻撃し、その警察官は殉職した。(なのに、BDP系の)市長たちはテロリストの葬儀で彼らの死を嘆いていた。
■「組織に資金を流した」
我々は子供たちが教育を受けられないようなことが無いようにと、あらゆる手段を使ったが、彼ら(テロ組織)はただ我々の学校を焼き払うためだけにここに立ち寄っていた。我々は子供たちのための暖かい保育園のために努力している時に、彼らは届いた支援物資をテロ組織に横流ししていた。全世界でヴァンの人々のためにといって募金を集め、このお金をテロ組織に流していた。我々がヴァンの人々の健康のために必要なものを準備しようと努力していた時に、彼らは仕事をしていた私の医者を攻撃した。我々と彼らの違いはこれである。我々はあなた方をなぜ愛しているのか。あなた方がクルド人であるが故か。そうではない、人間を作った神ゆえに愛してるのだ。創造物を創造主ゆえに愛しているのだ。人々を区別することなく、神ゆえに愛しているのだ。
■「この十年の変化を見よ」
全てのヴァンの人々に言いたい。この地域にBDP系の地方自治体がいくつかある。彼らは人々のために何をしているだろうか。ヴァン市役所はすぐそこにある。彼らが作るべき水道さえも我々が持ってきている。イデオロギー的な目で見て、彼らのやっていることを大目にみてはいけない。我々が過ごしてきたこの10年で我々はどんな状態から、今どんな状態に変わったのか。1999年マルマラ地震で1年経っても国民にテントすら与えられないトルコから、ヴァンで1年以内に永久的な家を完成させて届ける国になったのだ。自分たちの都合を無理やり認めさせるようなものが、国民の意思を理解することはない。市民を守ることをしないのなら、それらな党の看板を下ろし、(オジャランのいる)イムラル島か、(PKK司令部のある)カンディリへの方向指示でも掲げればいい。」
■2千4百人の警察官が働いた
首相専用機でヴァンに来たレジェプ・タイイプ・エルドアン首相にベシル・アトライ氏、イドリス・ナイム・シャーヒン氏、エルドアン・バイラクタル氏、オメル・ディンチェル氏、レジェプ・アクダア氏、ジェヴデト・ユルマズ氏、メフディ・エケル氏、タネル・ユルドゥズ氏、メフメト・アリ・シャーヒン氏、ヒュセイン・チェリキ氏、そして娘のスメイェ・エルドアン氏が同行した。エルドアン首相はヴァン市とエルジシュ市でのプログラムにおいて2千4百人の警察官が警備にあたった。
■前列には子どもたち、最後列に男性たち
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は最初に、4千880戸の家の鍵を渡すためにエルジシュ市に向かった。エルジシュでは家の他に160室の教室を有する初等学校、96室の教室を有する高校を3校、5か所の商業センターと5つのモスクが建設された。10時から式典が行われたカラタシュに人々は集まった。今回初めて実現したことだが、初等学校の生徒たちが最前列を埋めていた。初等学校の生徒たちの後ろに女性と高校生が立ち、最後列には男性達がいた。アジュン・ウルジャル氏も式典に参加した。
■つくられたもの
ヴァンで昨日合計で、家1万5341戸の他に、学校27校、モスク24堂、商業センター10カ所、売店13カ所が営業を開始した。ヴァン全体で建設が完了した施設は以下の通りである。
ヴァン市内ボスタニチ地区:家1088戸、初等学校2校、高校1校、モスク2堂、商業センター2カ所。
ヴァン市内カレジキ地区:家2456戸、初等学校2校、高校1校、モスク3堂、スタンド6軒。
ヴァン市内ケヴェンリ地区:家480戸、初等学校1校、モスク1堂。
ヴァン市内スフケ・ギョル地区:家530戸、初等学校1校、高校1校、モスク1堂、商業センター1カ所。
エドレミト市:家5682戸、初等学校5校、高校3校、モスク9棟、スタンド7基、商業センター2カ所。
ヴァン周辺農村(オズカイナク、トパクタシュ) :村の家225戸、倉庫225棟、初等学校2校、モスク3堂。
震災で損害を受けたヴァンのインフラを新しくするために、44.4kmの飲用水の水道、15kmの下水道、7kmの雨水用水路、21.5kmのアスファルト道路、10万人用の汚水処理施設と合計で3万1千立法メートルの収容量を有する11台の貯水槽が作られた。
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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:28004 )