10月17日付イラン紙21面の記事の様子
月曜日の正午ごろ、テヘランのマダニー通りの通行人らを襲い、11名に傷を負わせ、うち1名を殺害した非道な若者が、事件のあった日の夜にゴム県内の警察に出頭した。
テヘラン刑事検察庁に身柄が引き渡された22歳の容疑者は、市民を襲い、うち1名を殺害した動機について、テヘラン殺人特別判事の取り調べに対し、依然沈黙を通している。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、月曜日の正午ごろ、肉切りナイフを手にした1人の若者がテヘラン東部のマダニー通りで、通行中の人々に向けて襲いかかり、女性4名と男性7名を切りつけた後、警察が現場に到着する前にその場から逃亡したという。
事件が警察110番緊急センターに通報されたことを受け、第127ナールマク署の警察官らが現場に向かった。救急車の出動が要請されると、事件で怪我を負った人々はイマーム・ホセイン病院に搬送された。
テヘラン予防警察長官のモフセン・ハーンチャルリー大佐は昨日朝、記者会見で事件の詳細について触れ、「ナイフを手にした若者が市民を襲撃したことを受け、警察官らが事件現場に向かったが、襲撃犯の若者は警察が現場に到着する前に、すでに現場から逃走していたことが判明した」と話した。
同大佐はさらに、次のように続けた。「初動捜査で、この人物はまず、ある肉屋に入り、店主から肉切りナイフを売って欲しいと要求、店主が断ると、この人物は店主を殴打し、〔奪い取った〕肉切りナイフを手に市民に襲いかかったことが判明した。その結果、11名が負傷、うち1名は傷が深く死亡した」。
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予防警察長官はまた、「刑事警察の捜査官らは、事件について手に入れた手がかりをもとに、逃亡中の犯人がゴム県にいることを突き止めた。〔‥‥〕そして月曜日の夜、容疑者は逮捕直前にゴム市内の警察署に出頭し、ただちにテヘランに身柄を送られた」と述べた。
■ 片親の子供
テヘラン刑事検察庁所長で、同次席検事のフェレイドゥーン・アミールアーバーディー氏は、ジャーメ・ジャム紙の取材に応じ、テヘラン殺人特別判事による捜査について、次のように述べた。「〔‥‥〕容疑者のホセイン・Kは22歳で、7歳の時に両親の離婚を経験している。その後、彼の保護者は祖母が務めたが、数年前から一人暮らしをしていた」。
アミールアーバーディー氏はさらに、「容疑者はテヘランへの移送後、市民を襲った動機について沈黙を守り通しており、この件について何も話そうとしていない」と言明した。
同次席検事は、容疑者は覚せい剤の常用者だったのかとのジャーメ・ジャム紙の質問に答えるなかで、「この件についてはまだ確証は得られていないが、容疑者はタバコも吸わない人物である。〔‥‥〕捜査で分かったのは、容疑者は〔人生に対する〕希望を失った若者で、人々への復讐を果たすためだけに、肉切りナイフで市民を襲ったということである」と答えた。
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( 翻訳者:8409065 )
( 記事ID:28008 )