エジプト:巡礼月9日目の祝賀番組で、預言者の聖遷やカアバ神殿を特集
2012年10月25日付 Al-Ahram 紙


2012年10月25日 『アル=アハラーム』

【ファーティマ・シャアラーウィー】

アラファート山での逗留(巡礼9日目に行う行事)を祝って、テレビは一日中、映画や番組、歌、特別企画を様々なチャンネルで放送する。第1チャンネルは午前10時からアラファート山での逗留を伝えるべく海外からの中継を始める。

午前11時45分には、イマームらのインタビュー番組が始まる。番組ではアッ=サイイダ・ザイナブ・モスクの導師かつ説教師であるムスタファ・イッザト師と巡礼時の儀式や、その美徳と作法、アラファート山での逗留について紹介する。この番組は、ムハンマド・アブド・アル=アズィームの企画、ヤースィル・ハールーンの演出で作られた。

正午12時からはアラブ映画チャンネルでマーギダとイーハーブ・ナーフィウ主演、イブラーヒーム・アマーラ監督の映画「預言者の聖遷」が始まる。午後4時30分からは巡礼団の様子を現地から中継するほか、アラファート山の逗留を祝う企画や宗教歌、祝辞を交えて放送する。午後6時30分にはコーラン朗読会と、アブド・アル=ハイィ・アル=ファルマーウィ博士との巡礼月最初の10日間やアラファート山の逗留日に関する対談番組を放送。この番組はアブド・アル=ハミード・ファハド演出。

同様に、カイロ・ムイッズTVは、午後8時からは祝賀に関したシリーズ特番を放送する。午後11時30分から午前3時20分までは「祝祭の夜」と題した深夜特番がある。真夜中過ぎからはカアバ神殿を題材にした映画「ワラクの英雄たち」を放送する。この番組では映画評論家のアーティフ・ファトヒーと批評家・作家のシャリーフ・アル=ギヤールがゲストに招かれる。

第二チャンネルは、午前8時から「あなたの朝に幸せを」という番組を通して祝賀番組を放映する。アラファート山の逗留についてアズハルのウラマーの一人と対談し、逗留に関するレポート、栄養補給に関する内容、肉を食べ過ぎた場合の弊害について話し合う。また、在外エジプト人領事館担当外務大臣補佐を務めるアリー・アル=アシーリー氏と対談し、エジプト人巡礼者の状況を追跡するための外務省内巡礼対策室の業務について話し合い、ヤーセル・リーカー楽団も登場する。この番組は、アフマド・アッ=サーウィーとサラ・アル=ヒラーリーが提供し、サーミー・アル=ジャマルが演出したもの。

午前11時からは、宗教シリーズ「神聖なるカアバ神殿」の全2回分を放送する。この番組は、原作はアミーナ・アッ=サーウィー、出演者はシュクリー・サルハーン、ユーセフ・シャアバーン、ガミール・ラーティブ、タイシール・ファフミー、アシュラフ・アブド・アル=ガフール、マグディー・ワフバ、演出はアフマド・タンターウィー。午後1時からはファッション番組が始まる。またザムザムの水に関する科学的な驚異について、ムハンマド・アル=アグルーディー博士に語っていただく。さらに逗留の日、それを生かした教訓、その交通安全についても話し合う。一方、ラーニア・ムーサー女史とは、犠牲祭中に品行を高める方法、必要不可欠である社会的相互扶助について話し合う。この番組は、タグリード・アラファトとサマーフ・アル=ハムザーウィーが司会を務め、ヌワール・アル=ムリーギーおよびアマル・ファールークが演出。夕刻には子供番組として預言者達の物語につき特別編を放映する。今回はアブラハムに関する特別な回である。深夜には「オペラ・ショー」の特別編を放送。内容にはオペラによる宗教的朗唱が含まれる。

エジプト衛星放送は、全体的な番組編成に加えて、生活にとっての宗教に関する特別番組を夜7時から放送する。「ムズダリファ(メッカ近くの地名。巡礼中に寄ることになっている)に向かう巡礼者たち」、「祝祭の喜び」と題した番組を放送する予定である。番組では、ムスタファ・マフムード・モスクの導師かつ伝道師のアフマド・トルキー師と、巡礼月9日目やムズダリファに向かう巡礼団、またイスラム教徒が貧者や身内に対してしなけれならない行動について話し合う。この番組は、アーティフ・ムスタファが企画、ムハンマド・ハリールが演出。

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( 翻訳者:岸本聖美 )
( 記事ID:28018 )