エジプトの映画スター、ユースフ・アッ=シャリーフのインタビュー
2012年10月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ユースフ・アッ=シャリーフ「始まりはコマーシャルだった。俳優への転身は予期していなかった」
■「映画契約ではモラルに外れるシーン撮影がないことを条件にしている」

2012年10月25日『クドゥス・アラビー』

【カイロ:本紙 ムハンマド・アーティフ】

スター俳優のユースフ・アッ=シャリーフは、映画契約の際にはラブシーンがない事を条件にしており、水着やダンス衣装を身にまとった女優とは出演しないことにしていると述べた。

彼は言う。「このことは僕を映画の仕事から遠ざけ、仕事の幅を狭めていると認めるよ。でも僕は満足しているし、自分を証明しようと努めている。自分の考えを放棄する気はないんだ」「多くの人は、僕の姿勢を頑固だとか、監督の仕事への干渉だとかって受け止めているけど、僕は自分が安らぎを感じる仕事を選んでいる。生きるための糧は至高の神によって与えられるのだから、神を怒らせてはならないと知っているんだ。」

そして彼は、アフマド・ジャラール監督は彼の見解を理解し、そういったシーンや、抱擁シーンやキスシーンを避けてくれると指摘した。

「僕は自分の人生をより良くしたいと思って生きている。過去に犯したあらゆる過ちを後悔し、自分の歩みを高めようと努めている。特に俳優業の面でね。僕は工学部の学生時代にコマーシャルの仕事でデビューした。その後シャリーフ・サブリー監督とコマーシャルの仕事をした時、彼がちょうど初監督作品を準備中で、カメラテストを受けるよう頼まれたんだ。でも誰も僕に話しかけてくれないし、ずっと緊張しっぱなしだった。もう少しでエンジニアとして働くためにフランスに渡航するところだったんだけど、監督が『7枚のトランプ』に出演させると言ってくれたんだ。この映画は事情ができて撮影後に公開が翌年へと延期され、いくつかのシーンが追加された。それで映画が台無しになったと僕は思う。」

「その後、僕は映画『オープン・ユア・アイズ』や連続ドラマ『1001のエージェント』などの作品に出演した。それから、ユースフ・シャヒーン社のイマード・アル=バハート監督と、ある仕事の契約のために面接した時、ユースフ・シャヒーン監督が僕を見かけて、カメラテストを受けるよう頼まれた。それに僕は合格して、映画『それは混乱?』に抜擢された。シャヒーン監督の演出法からは多くを学んだ。」

(後略)

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( 翻訳者:関谷悠 )
( 記事ID:28030 )