国会委員会、アナトリアの教会の惨状を調査へ
2012年10月27日付 Milliyet 紙


ビトリス県、バトマン県、ムシュ県、ヴァン県、イスタンブル県と他の全ての県、郡、村のアルメニア人・サソン郡とその村のアルメニア人のための社会相互扶助協会会長、アズィズ・ダージュ氏は、TBMM(トルコ大国民議会)の請願委員会に申し立て、バトマン県べシリ郡イェニプナルの村にあるアルメニア人にゆかりのある歴史的教会がゴミ捨て場として使用されていること、教会の歴史的な扉と価値のある石が盗まれたことを主張した。

請願で、ローザンヌ条約におけるマイノリティの財産と保護に関する事項に言及したダージュ氏は、教会と墓の破壊は違法であるとし、この状況がアルメニア人コミュニティや、トルコ社会に損害を与えていると述べた。メフメト・ダニシュ請願委員長は、請願に対処する一方、慎重を要するアルメニア人社会の要求に対し行動を起こし、主張が正しいか否かを調査するためにバトマン県知事府とコンタクトをとった。

■議会が行動に移した。

ダニシュ請願委員長は、2012年7月2日付でバトマン県知事府へ送った書状で、申し立ての内容が調査され、正当性が認められた場合、責任者の処分が始められることを望んだ。それに対しバトマン県知事府は回答書を送り、共和国検察当局によって、調査許可の範囲内で、行政上、司法上のプロセスが継続されていると伝えた。また県知事府の回答書はバトマン県ベシリ郡ウゼイル・ユルマズ郡知事には(ダージュ氏の)主張に関わる過失が無かったため、関係書類が分けられ、検察当局で行われた手続きに基づき権限が与えられ、事前調査報告書が準備されたことを明らかにした。
書面における「準備された事前調査報告の結果、県知事府の調査許可が与えられないことが決定された」との表現がTBMMに驚きをもたらした。TBMMは決定をダージュ氏に伝えると、要求の正当性を主張するダージュ氏は、調査許可がおりないことに対し異議を唱え、裁判を起こす用意があると述べた。

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:28041 )