■カイロ映画祭・・1月革命の後
2012年10月17日 『アル=アハラーム』
【イサーム・サード】
エジプト・オペラ劇場は、第35回カイロの国際映画祭を主催する。映画祭は、来る11月27日から12月6日まで開催される。
9つのホールが、参加作品上映のために割り当てられた。参加作品数は現時点で160本に達したが、これらは審査委員会に提示された450本から選ばれた。また、参加国は26カ国に上っている。また、シリア人映画監督の故ムスタファー・アッカード(訳注:2005年11月のアンマンでの爆破事件で死亡)のアッ・リサーラが、寛容と高度な価値を代表する作品に選ばれた。寛容と高度な価値とは、使徒ムハンマドが呼びかけたものである。映画祭では新たな伝統として映画産業会議所の参加を得て、参加無料の映画商談会を組織した。これは、映画祭の出席者たちが映画産業の実業家らと対話することを可能にするもので、映画祭に参加した諸国の間で映画産業について相互理解を図るものである。一方で、グラフィティーアーティストたちの集団は、その映画祭中に大きなボードの上に一月革命を綴った作品を提供し、同期間中に設けられた公共空間でエジプト革命の映画の抜粋をいくつかの映画をスクリーンに上映する。映画祭では、政治・社会・文化の解放の仲立ちとしてのアフリカ映画の役割について複数のシンポジウムが開催される。これはアフリカのイメージの再構成についての催しで、外務省のムナー・ウマル次官(アフリカ・アフリカ連合担当)の監修で2件のシンポジウムが開催される。第一のワークショップはアフリカ映画で、二番目のワークショップはトルコ映画についてのものである。本年の映画祭は、革命とエジプト映画界が喪った映画製作者たちを顕彰する。初の試みとして、一定の基準と意見の一致に従って本年の映画祭で顕彰される者を決定する委員会が編成される予定である。マルク・ムラー氏が、国際委員会の委員長に、芸術家のマフムード・アブドゥルアズィーズ氏がアラブ映画委員長に、ガーダ・アッ=シャハバンダル氏が人権映画委員長に選出された。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:立松恵 )
( 記事ID:28062 )