アンカラ・ウルス広場で放水車と催涙弾!―世界が伝えた共和国記念日
2012年10月29日付 Milliyet 紙


アンカラでおこなわれた10.29行進に対し警察が催涙弾と放水車で介入したことは、国外にも伝えられた。BBCは、「アンカラ県知事の禁止にも関わらず、数千人が参加した『10.29記念行進』に対し、警察がウルス広場周辺で介入した」と報道した。ワシントンポストの報道でも祝賀を禁止されたことに対し、数千人の世俗主義を支持する人びとがアンカラで共和国記念日を祝った、と伝えた。

イギリスの放送局BBCは、「アンカラでおこなわれた10.29行進に対し、警察は催涙弾と放水車で介入した」と報道した。このニュースの中で、様々なグループが緊迫した雰囲気の中、ウルス広場から旧国会議事堂へ行進を続けたことに言及し、参加者が「私たちはムスタファ・ケマルの兵士だ」、「トルコは世俗主義であり、世俗主義は続く」、「完全に独立したトルコ」などのスローガンを掲げていたことを報じた。BBCトルコ語放送は、共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首もアタテュルク廟での公式式典の後、午前11時にウルス広場へ行き、同行の国会議員らと警察のバリケードを乗り越えて行進に参加したことを指摘した。さらに、アンカラ警察で全警官の休暇が取り消され、首都(アンカラ)で約5000人の警察官が配置されたと伝えた。

■アンカラへの立ち入りを阻止

BBBCは、「トルコ共和国建国89周年を記念する集会に参加するため、さまざまな地方から出発したグループがアンカラへの立ち入りを阻止された」と伝えた。そのニュースの中で、10月29日共和国記念日の前の日曜日(28日)に行われた式典で、いくつかの地方で花輪に関する騒動が起きたこと、イスタンブル、イズミル、アンタルヤ、ボドルムでアタテュルク記念に公式招待者以外に花輪を捧げようとしたグループと治安部隊の間でトラブルが起きたこと、メルシンでCHP県支部の建物前に集まって手にトルコ国旗を持って行進していた数千人のグループに警察が介入したことに触れた。

■ワシントンポスト:政府の禁止にも関わらず世俗主義者は共和国記念日を祝った

トルコで緊張した雰囲気で行われた10月29日の記念日を世界のメディアは以下のように伝えた。

アメリカで発行されているワシントンポスト紙は、祝賀行事が禁止されたが数千人の世俗主義を支持する人びとがアンカラで共和国の建国を祝った、と伝えた。
同紙は、共和国記念日の祝賀行事は、ここ数年イスラームに傾倒する政府と世俗主義の秩序の崩壊を恐れる政府の反対者を二分する象徴的な状況となっていると報じた。
同紙は、政府が安全上の理由で月曜日(29日)に開催予定であった行進を禁止し、行進は違法行為であると明らかにしたことを伝え、共和国行進の最大の支持者が野党第一党であることを報じた。
ワシントンポスト紙は、行進参加者がアンカラにある旧国会議事堂の前に集結しようとしたことに触れ、(トルコの)メディアの、トルコの他の都市から来た行進参加者が政府からアンカラへの立ち入りを阻止されたとの報道を引用した。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:28069 )