「テヘラン大気品質監視社」の代表は、保健省の報告によると、テヘランの大気汚染が原因で命を落とす者の数は、毎年4千人から5千人に上ると指摘した上で、「テヘランにおけるアスベストの量も、空気のきれいな街の50倍から100倍に達している」と述べた。
メフル通信の報道によると、ユーソフ・ラシーディー氏は、大気汚染の監視におけるわれわれのパフォーマンスは極めて低いと指摘した上で、「一向に実施されない法律が山のようにある。また、施行不可能な法律も多い。例えば、雲を雨雲化することを電力省に義務づけるといった法律だ。これらの法律は、大気汚染が警戒レベルにある状況にあっては、〔汚染問題解決に向けた〕仕事を難しくしているだけだ」と語った。
同氏は、大気汚染問題に関する法律には科学的精神がほとんど見られず、またこの問題に対するわれわれの見方も皮相で安直だと指摘した上で、「大気汚染を抑えるための対策の第一歩は、大気汚染が人体にもたらす悪影響をストップさせなければならないという真理の上に、国民的コンセンサスを築くことである」と言明した。
同氏はテヘラン市の状況を素描した上で、「われわれは各種の汚染物質に直面し、施行されない法律の山を抱えている。大気汚染が我が国にもたらす被害額は毎年、80億ドルにまで達していると考えられる。その一方で、テヘランの大気には、これまで計測されてこなかった汚染物質もある。そのため、もし一日ごとの大気汚染の状況を計測するのではなく、長期にわたって計測するならば、汚染レベルはもっと高くなるだろう」と指摘した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28076 )