バイデミル・ディヤルバクル市長「クルド人の望みは自治区」
2012年11月01日付 Milliyet 紙

ディヤルバクル広域市長で平和民主党(BDP)党員のオスマン・バイデミル氏は2000万人のクルド人が一つの民族であることから生まれる権利を行使し、自分たちの土地で自治をおこなうことを望んでいると述べた。バイデミル市長は「その目的は、トルコが強固な中央集権構造から非中央集権構造に移行することだ」と述べた。

地域情勢の調査のためにディヤルバクルを訪ねた議員・上院議員・市長らを含むフランス人の使節団は、オスマン・バイデミル市長のオフィスを訪ねた。ドミニク・アデノ使節団長は、トルコの政治的展開には強い関心をもっており、政治家として選ばれた者たちが刑務所に入れられていることやハンガーストライキが懸念事項であると語った。

オスマン・バイデミル市長は刑務所で続くハンガーストライキに言及し、危機的な段階であること、深い憂慮の念を抱いて尽力していると述べた。同市長は政府と特に首相のハンガーストライキに関する態度が人道的に説明不能な、消極的な態度であるとし、次のように語った。

■「自分たちの土地で自治」

「今日人々がハンガーストライキに突入した基本的な原因はこの国で平等・公正・自由がないことによっている。この人々が求める全ての要求はまさに平和を望む要求である。平和はたった680人の望みではなく皆の要求である。私達は民主的な体制の下での生活を享受していない。2000万人のクルド人は、一つの民族であることから生まれる権利を行使し、自分たちの土地で自治を行うことを望んでいる。その目的は、トルコが強固な中央集権構造から非中央集権構造に移行することだ。あなた方の非中央集権化の要求と同じものだ。ただ、あなた方は、自らの意向を述べても、市長や国会議員として刑務所に入れられることはありませんし、警察が殴ったり、催涙スプレーを掛けることはありません。しかし(トルコでは)2009年から今まで9千人近くの無実のクルド人政治家が逮捕され刑務所に送られているのです。」

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:28098 )