イスタンブル第三空港予定地、地価急上昇
2012年11月04日付 Hurriyet 紙


第3空港の建設により、アルナヴトキョイとエユプでは地価が3倍にまで上昇し、公共事業区域では、住宅価格も上昇してい る。アルナヴトキョイの住宅は、一平米あたり21.27%の価格上昇率で1015リラ(約4.6万円)にまで上昇した。近隣の村々の家屋も一平米価格が 400リラ(約1.8万円)に上昇している。

イスタンブルに建設される第3空港の、予定地に近いテルコス湖周辺に位置するアルナヴトキョイとエユプを含む地域で、地価が5~6ヶ月中に3倍にまで上昇した。また、公共事業区域でも、住宅の価格が上昇している。エユプでは、住宅一平米あたりの価格が1年前と比べ16%上昇し、平均1567リラ(約7万円)にまで高騰する中、アルナヴトキョイでは、21.27%の上昇がみられた。アルナヴトキョイでは、一平米の価格は1015(約4.6万円)リラにまで上昇した。

■今年は上昇傾向

公共事業の行われない地域の住宅も、土地につられて価値がつき始めた。Reidin.comの統計情報に基づき、われわれが算出した情報によれば、エユプ区では、2009年までは一平米の価格は2700リラ(約12万円)という水準だった。エユプ区では、経済危機の時期には26%の下落を経験し、2011年 までには一平米あたりの価格が1351リラ(約6万円)にまで下落していたが、その3年後に一平米あたりの価格は上昇に転じた。
これも、その地域が第3大橋と第3空港計画区域に含まれるとの発表に関係している。エユプにおける住宅価格は昨年にくらべ一平米あたり16%上昇し、1567リラ(約7万円)という水準にまで達した。アルナヴトキョイ区でも似たような状況が生じている。一平米の価格は、経済危機以前は900リラ(約4.4万円)以上にまで上昇していたが、危機のあいだに768リラ(約3.4万円)にまで下落。2011年以降、価格は4%上昇していたが、空港建設の影響で21%の上昇をみせた。目下、住宅一平米あたり平均1015リラ(約4.5万円)となっている。

■一平米400リラ

地域で事業を展開するタヤカドゥン不動産のセイフェッティン・オズチュルク氏は、住宅以外に村落部の家屋の価格も上昇していると語った。オズチュルク氏 は、タヤカドゥン地区では、レンガ造りの家屋を所有する村落部の家々があると説明し、次のように述べた:「この辺では1.5~2ドヌム(1ドヌム=919㎡)の土地をもつ家々が一般的にみられます。一平米は、350~400トルコリラ(約1.6~1.8万円)程度で売買されます。家屋の価格も上昇し、かつては、2ドヌムの土地をもつ家は20万リラ(約898万円)が相場だったのに、現在は40万リラ(約1798万円)で求められているのです。」

■クルトキョイでは何が起きたか?

イスタンブルの第2空港であるサビハ・ギョクチェン空港が位置するクルトキョイでも、かつて似たような状況があった。不動産市場が活況を呈したのだ。2001年に完成、2009年には新ターミナルビルがオープンしたサビハ・ギョクチェン空港周辺は、現在、一平米あたりの価格は1266リラ(約5.6万 円)という水準だ。2009年時、一平米あたりの価格は1032リラ(約4.6万円)だったが、その後16%上昇し、1206リラ(約5.4万円)となった。

■土地につられて家屋にも価値が

チャタルジャや、その周辺で事業をおこなうベラト不動産のジェンギズ・アクユズ氏は、村落部の家屋の価格上昇は周辺の土地によるものだと述べ、「誰も あの辺の家を使用しないが、土地のせいで住宅価格が上昇している。村落部の家々も土地につられて価格が3倍に跳ね上がっている」と語った。

(※トルコリラの価格は2012年11月時点)

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:28123 )