クルド系政治家で作家のケマル・ブルカイ氏は、テロ組織PKKの命令で始まり、平和民主党(BDP)も支持した、刑務所におけるハンストを終わらせることが必要だと話した。これを頑固に長時間続け、死の断食を行うことは、それを行う人たちの人生に深刻な影響を及ぼし、重い障害や死を引き起こすと指摘したブルカイ氏は、「武器を完全に捨て、PKKは山から下り、刑務所の政治犯は釈放し、国外に亡命した人は自由にトルコに戻らなければならない。」と述べた。
権利自由党(Hak-Par)は、「クルド問題の、平等を基本とした公正で平和的な解決」を目指して、第5回定期党大会を行っている。
党大会で話した、ケマル・ブルカイ党首候補は、ハンストが一種の抗議行動であり、時にはある要求を世論に知らせるために行われるとした。すべての抗議行動がそうであるように、これも結果を得るために時と場合をよく考える必要があると強調したブルカイ氏は、適切でない条件のもと行われたハンストは結果を出さないだろうと述べた。
「これを頑固に長時間続け、死の断食を行うことは、それを行う人たちの人生に深刻な影響を及ぼし、重い障害や死を引き起こす」と指摘したブルカイ氏は、「これを防ぎ、引き起こさないようにすることは、良心的で人道的な任務である。そのため私は、この抗議行動を終わらせることを望んでいる。一方で、クルド語での弁論や、母語教育、オジャランの隔離を終わらせることなどといった彼らの要求は、公正で正当な要求である。これらの要求は今までもあるべきであったものである。私はこれらの要求も含めて、クルド民族のすべての基本的な要求がかなえられるために、まず武器を捨て、この暴力的な状況を終わらせる必要があると考えている。他方で、クルド問題解決のために与党と野党が新しい政策を始める必要が大いにある。」と述べた。
武器の放棄とともに、活動が禁止されているすべてのクルド系政党に政治参加の道が開かれることを望むブルカイ氏は、国や政府の人間もそのように言っていると述べた。これも、一般的な恩赦で実現するとしたブルカイ氏は、以下のように続けた。「武器を完全に捨て、PKKは山から下り、刑務所の政治犯は釈放し、国外に亡命した人は自由にトルコに戻らなければならない。もし与党と主要野党がこの問題で力を合わせれば、クルド問題の公正で平等な解決のための根本的で勇敢な行動をとることが可能になる。しかしそのような条件で与党と主要野党の行動と言動を見ると、このような期待はあまりにも楽観的であると考えられる。」
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:28135 )