マカーレム=シーラーズィー「系譜書なき聖廟の曖昧さを払拭することが必要」
2012年11月06日付 Mardomsalari 紙
マルジャエ・タグリード(シーア派の最高権威)の一人であるアーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、人々の純粋な感情を悪用する卑しき者たちについて警告を発した。
ホウゼ通信が伝えたところによると、アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはゴム州ワクフ慈善局の局長と面会し、そのなかでイマームザーデ〔※シーア派の指導者であるイマームの子孫を祀った聖廟〕という遺産を再生させることの重要性を指摘し、「聖廟・イマームザーデは、外見的にも精神的にも再生される必要がある」と強調した上で、人々の純粋な感情を悪用する卑しき者たちについて、警告を発した。
同師は、次のように付け加えた。「『夢を見た』などと主張して、人々の感情を悪用し、イマームザーデの造成に勤しんでいる者たちが一部にいる。こうした連中には十分注意しなければならない」。
※訳注:イマームたちの子孫についての夢を見たなどと主張して、彼らの墓廟であるイマームザーデを建て、そこに参詣に来る人々を目当てに商売を興す者がいることを指している。イマームザーデはイラン各地にあり、民衆の祈りの場として、イランではモスク以上の存在感がある。
マルジャエ・タグリードである同師は、こうした行為によって、人々の信仰心の弱体化がもたらされていると指摘し、「人々の感情を悪用する者たちをしっかりと取り締まることが必要だ。われわれにも、人々からこの件に関して質問が寄せられており、われわれとしてもそれに回答してきた」と強調した。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、イマームザーデを紹介するためのシンポジウムを開くことの重要性と価値を指摘し、「こうしたシンポジウムやセミナーといったものは、はっきりとした成果を伴うものでなければならない」と述べた上で、「聖廟・イマームザーデに関する適切な文化プログラムを実施し、これらの施設が文化の中心地として機能するよう図ることが必要だ」と強調した。
マルジャエ・タグリードである同師は「系譜書なきイマームザーデの由来についても、曖昧さを払拭することが大切だ」と強調しながら、「イラン人が無謬で清浄なる預言者一族に強い愛着を抱いてきたことを皆に知らしめるため、なぜイランにはイマームザーデがこれほど多いのか、人々にきちんと説明することが必要だ」と語った。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、ゴム市内にある墓地が〔市の再開発のために?〕壊されるとするニュースが報じられていることに触れ、「市の中心部にある墓地に新たな亡骸を埋葬しないことは問題だ。墓を壊すことは正しいこととは言えず、問題のさまざまな側面に注意を払うことなく、施策を行ってはいけない」と述べた。
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( 翻訳者:8410111 )
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