トルコ国会ではじめてのアレヴィー式イフタール食事会
2012年11月16日付 Milliyet 紙


トルコ大国民議会の食堂で初めて行われたアレヴィー派のイフタールには、公正発展党と共和人民党の国会議員に加えトルコ大国民議会の職員らも参加し、本会議での議論に休憩が入れられた。肉と玉葱のなしの料理がふるまわれ、テーブルには水の代わりにアイランが供された。

トルコ大国民議会(TBMM)議長府が「ムハッラム月のイフタール」を行うことを決定し、TBMMの食堂で初めてアレヴィー派のイフタールが実現した。このアレヴィー派のイフタールには、公正発展党(AKP)と共和人民党(CHP)の国会議員に加え、TBMMの職員らも参加した。イフタールのために本会議での議論には休憩が設けられた。また、ベキル・ボズダー副首相はチョルム県で11月22日に行われるムハッラム月のイフタールに参加する。
アレヴィー派の国会議員の希望をうけて行動を起こした国会議長府は、議会の食堂でヒジュラ暦第一の月、ムハッラム月の間中行われる断食のため特別なイフタールメニューを用意した。TBMM行政上官のサリム・ウスル氏とマリク・エジデル・オズデミル氏は、農業委員会会長兼AKPイスタンブル選出議員のイブラヒム・イイト氏と会議を設け、12日間続くイフタールの詳細を述べた。国会でのイフタールの催しについて、チョルム県のヒティト大学副学長のオスマン・エーリ教授にも相談がなされた。これらの打ち合わせを経て、TBMMのイフタールが整えられた。
本会議を指揮するメフメト・サーラム副首相は、民主主義者行動党(MHP)の「中小企業団体(KOBİ) の借入金」に関する会派提案の協議中、「イフタールのために45分休憩を入れます。断食を行う友人達の神への崇拝が、神に受け入れられることを祈ります」と述べて、会議に休憩を挟んだ。

■肉と玉葱なしのイフタールメニュー

TBMMの食堂では肉と玉葱なしの特別なメニューが用意された。メニューでは肉と玉葱なしのヤイラ・チョルバス(高原のスープ)、ケシケキ・チョルバス(麦粥)、お米と挽き割り小麦のピラフ、カリフラワー料理、豆料理、ブロッコリーのオーブン焼き、ほうれん草のヨーグルト添えがあった。テーブルには水が置かれないかわりに、杏のコンポートとアイランがふるまわれた。また、金属製のカトラリーは置かれず、希望者にはプラスチックのスプーンとフォークがわたされた。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:28255 )