アーシュラーの日に集まった面々は
2012年11月25日付 Zaman 紙


ガラタサライ・スポーツクラブの前会長であり実業家であるアドゥナン・ポラト氏と、チャルク・ホールディングスのアフメト・チャルク会長 が主催した(ヒジュラ暦)ムハッラム月10日のアーシューラーの日を祝うリュトゥフィ・クルダル・コンベンションセンターでの食事会には、企業やメディア、政治、芸術、そ してスポーツ界から多くの著名人が参加した。

アナトリア・アレヴィー・ベクタシー連盟も協賛した「ムハッラムもラマザンもわれわれのもの」というスローガンにより主催されたイフタールの食事会では、 一体性と協調のメッセージが送られた。アフメト・チャルク会長は、聖ヒュセインの痛みを共有するアレヴィー派とスンナ派がイフタールの食事会にて一堂に会したことの重要性に注目した。チャルク会長は以下のように話した。「今日のイフタールの食事会は断食明けというだけでなく、同時に心を開き、互いに愛情と敬意を示すという点からも非常に重要です。差別主義者にチャンスを与えず、心からの抱擁を交わしましょう。互いに抱き分かちあいましょう。」

ベヤズト・モスクのイマーム、スアト・ギョズトクがコーランを詠唱したこの食事会では、ババ・マンスール修道場のスレイマン・アンルさんによる ジェムの祈りによって断食明けが宣言された。俳優のオクタイ・カイナルジャさんが提案したこのイフタールの食事会で挨拶をした前ガラタサライ会長であり企 業家のアドゥナン・ポラト氏は、カルバラーはムスリム共通の痛みであると述べ以下のように話した。

「私たちは同じ国で暮らし、同じ庭を分かち合う花です。 同じ根っこから、そして同じ土から育ったように、その水源も一緒です。私たちは大きな木の分枝なのです。生まれも、育った大地も同じなのです。日々素晴ら しい前進があります。一体性と協調の中にいる限り、どんなこともムスリムの協力関係と兄弟の絆を壊すことはできないでしょう。」

イスタンブル県ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事も、自身の名前がエフリベイト(聖なる家族)に関係するとし、以下のように話した。「私たちの社会は神の使徒の子孫に根ざした社会です。今日私たちは、分け隔てのないこのイフタールの食事会に集まりました。この食事会が一体性と協調を強めることを願います。」

スケジュールの都合により この食事会に出席できなかったアブドゥッラー・ギュル大統領は、この食事会に映像によるメッセージを送った。このメッセージの中でカルバラーの痛みは共通の痛みであると話したギュル大統領は、以下のように語った。「みな共通の過去と、同時に未来を共有しています。多様性は私たちにとって最も重要な財産で す。この地で互いを愛し、寛容と対話の風土を形成しながら、そして(抱く)感情と価値観に敬意を示しながら、私たちは平和の中で様々な問題を、自信を持って乗り越 えていくのです。カルバラーにて殉教した命に追悼の意を表します。」

■企業家のゼイネル・アビディン・エルデム氏によるコメント

「ラマザンでもそうであったように、ムハッラム月でも一堂に会しました。この時まで、私たちを互いに隔たらせようとしていた人々は破綻したのです。このイフタールの食事会により一堂に会するよう努めましたし、今後もこの努力を継続します。」

■アナトリア・アレヴィー・ベクタシー連盟のムラト・ジェンギズ・ホルトール理事長によるコメント

「同じ場に集まり、愛情の種を蒔く努力をしています。このような形で活動を続け、近い内に一体性と協調の実を収穫しようと思います。この国で暮らす多様な要素の存在に気づいてもらうため、このようなスタイルの会を主催しています。アレヴィー派とスンナ派は断食を行い、アーシューラー(アシュレ)を分かち合うこと、そしてイマーム・ヒュセインを愛することにおいて共通です。相違点があっても、共通の側面があるのです。私たちは『ムハッラムもラマザンもわれわれのもの』と いうテーマを選びとる際、これらすべてのことに注意しました。」

■アナトリア・アレヴィー協会のアリ・シェイフン理事長によるコメント

「預言者が愛した孫である聖イマーム・ヒュセインは、私たちにとって共通の大切な存在です。今行われようとしている一体性と協調の取り組みは、未来の世代が果実を手にすることになるでしょう。」

■ハジュ・ベクタシ・ヴェリ研究推進センター理事長のオスマン・エーリ教授によるコメント

「預言者はウンマに最も多く愛情と敬意を教えました。娘婿の聖アリーも信徒をそれぞれ兄弟として、信徒でない人々も神の創造物として等しく見なしました。 私たちもまた人種や宗派にかかわらず、同じ庭に咲く異なる色のバラなのです。このように振る舞わなければなりません。」

■「愛情の輪はこのように拡大している」

■セイト・ルザーの孫であるゼラル・デルヤ・アクバイさんによるコメント

「今日、言語、宗教、そして人種で差別することなく開かれたこのイフタールの食事会に参加したことを幸せに思います。このようなイフタールの食事会は、もっと頻繁に行われるべきです。」

愛情の輪はこのようにしてのみ広がる。

■アシュク・ヴェイセルの孫であるチーデム・オゼルさんによるコメント

「みなが他者化をやめ、そしてそれぞれの価値に敬意を示せば一体性と協調は強まるでしょう。私の祖父であるアシュク・ヴェイセルの哲学はこのようなものでした。今日はムハッラムのイフタールにて、そして今度はラマザンのイフタールにて集まります。」

このイフタールの食事会にはポラト氏やチャルク会長、そしてムトゥル県知事の他、セズギン・タンルクル共和人民党(CHP)副党首やババ(教団の長に与えられる敬称)であるアリ・ルザー・ドアン氏、ベシクタシュ・スポーツクラブのフィクレト・オルマン会長、トルコ企業家・実業家連盟のルザヌル・メラル会長、ゼイネル・アビディン・エルデムさん、フェザ・ジャーナリズム法人のアリ・アクブルト会長、芸術家のクトゥスィ氏、セリン・デミラタル 氏、ミュゲ・アンル氏、ネジャティ・シャシュマズ氏、トルコサッカー代表のアブドゥッラー・アヴジュ監督、オカン・ブルク氏、そしてメフメト・アリ・アイドゥン氏といった著名人が出席した。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:28345 )