「エルドアンが「華麗なる世紀」を批判するその訳は?」CHPインジェ議員
2012年11月26日付 Milliyet 紙

共和人民党(CHP)会派代表のムハッレム・インジェ議員は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が最近、ドラマ「華麗なる世紀」に固執しているとし、「首相は、テレビの中の2人目のスルタンはいらないと思っている」と話した。

インジェ議員は、共和人民党エディルネ県支部で記者会見を開いた。

会見で首相を批判したインジェ議員は、テレビドラマに固執する首相は世界中でもトルコの首相しかいないだろうと話した。

インジェ議員は「スルタンは一人しかいらない、わたしがスルタンだと言っているのです。スルタン・スレイマンに何の必要性があると言っているのです。ドラマを殺すこと(=ドラマの打ち切り)は、「(イスラム的にみて)必要なこと」だというのです。そのうち、「『華麗なる世紀』を見るな」といいだすでしょう。それに、「(TVドラマ)『偽りの世界』があるじゃないか。是非、『偽りの世界』をごらんなさい」と。だから、放映日が変わったのです。金曜日から月曜日に変わりました。首相にここで申し上げましょう、「嘘の世界」をみさせればいいじゃないですか。」

また首相が、番組を批判するに際し、「スルタン・スレイマンはその生涯のうち30年を馬の背に乗って過ごした(遠征に明け暮れたということ)」と発言したことに対し、インジェ議員は「首相に申し上げたいのは、たしかに、スレイマンの生涯は十字軍との戦いに明け暮れた人生でした。スレイマンは十字軍と戦いました。あなたのような『BOB(大中東構想:アメリカが支援するアラブ諸国の民主化構想)』の共同議長ではないのです。『スレイマンは生涯馬の上で過ごした』とおっしゃいますが、あなたは、一度は馬に乗ってみようと言い、そこで落ちたじゃありませんか。つまり、スレイマンは世界(ジハン)のスルタンでしたが、あなたは一度は「ジハン」(保守系通信社)の上に立ち、そこから見放されたじゃありませんか。つまり端的に言うなら、首相は(この時代に)二人目のスルタンを望まないのです、視聴率(スレイマン人気)をねたんでいるのです」と語った。

■嵐はとてもとても強い、しかし岩も強い

自身への暴行報道について語るインジェ議員は、「風は岩からなにも取ることはできない、埃がとれるだけだ」と比喩した。

「つまり嵐がきたからと言って、カモメが海へ向かう情熱を失うことはない。たしかに嵐はとても強い。しかし、岩の方も強い。カモメも強い意志をもっている、心配しないでいただきたい。この国ではなんであれ、実業家らを経済政策で黙らせることもできる。大学も黙らせられる。トルコ軍を骨抜きにすることもできるし、バラバラにすることもできる。国民を脅すことも、恐がらせることも出来る。スィリヴリ刑務所に入れることも、電話を盗聴することも出来る。しかし我々CHP党員をだれも黙らせることはできない。心配しないでください。誰も黙らせることはできません。私は要望書を提出しました。135名のCHP議員は私の議員不逮捕特権が取り上げられようとしていることに、(反対票を)行使してくれようとしています。MHPとBDPも行使するはずです。AKP議員の動向を見ることにしましょう。神に誓って潔白であることに疑う余地はありません。恐れることはありません」と話した。

■PKK員はTOKİに豪邸をつくってもらえばいい!

首相がPKK党員に関し「武器を捨てて出てくるなら、外国に行かしてあげよう」と発言したことについて、インジェ議員は次のように話した。「首相に助言します。武器を捨てるだけでは十分ではありません、ハブル門で盛大に出迎えるだけでは足りません。集合住宅局(TOKİ)が彼らにひとつずつ豪邸を与えるのです。年金として国会議員の年金ほどの金額を与えればいい。可能ならば、彼ら一人一人にパシャの称号を与えるのです。もしくは将軍の称号を。それか、アブドゥッラー・オジャランを、イルケル・バシュブー参謀総長に代わって参謀総長にするのです。こんな馬鹿げたことがありますか?せめてこれを言えば、(首相の呼びかけが不十分であるということが)分かってもらえるだろうと思います。」

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:28357 )