プロテスト音楽グループ・グループ・ヨルム、裁判に出廷
2012年11月26日付 Radikal 紙
プロテスト音楽グループ・ヨルムのメンバーであるエズギ・ディラン・バルジュ被告は、自宅軟禁中のため、26日に始まった裁判の法廷審理には出廷しなかった。
「(非合法)組織のメンバーであり、(非合法)組織のプロパガンダを行った」という罪状で逮捕されたグループ・ヨルムのメンバーを含む13人について裁判が起こされ、最初の法廷審理が開かれた。イスタンブル第15重罪法廷にて、拘束されていない13人の被告が審理される裁判に、11人の被告が出廷した。
■自宅軟禁中のグループ・ヨルムのメンバーは出廷せず
裁判には、グループ・ヨルムのメンバーのアリ・アルジュ被告、セチキン・アイドアン被告、ジャネル・ボズクルト被告、アイフェル・リュズガル被告が出廷。もう一人のメンバーのエズギ・ディラン・バルジュ被告は、法廷審理に出廷しなかった。バルジュ被告は、テロとの闘いを担当する検察局がすすめている捜査の一環で自宅軟禁中であるためだという。
■グループ・ヨルムのメンバー、アイドアン被告「なぜ裁判が開かれたのか分からない」
別の罪状で逮捕されたグループ・ヨルムのメンバー、セチキン・アイドアン被告は、法廷審理で自分はミュージシャンであると主張し、他の収入源はないと説明した。アイドアン被告は起訴された罪状を認めず、「なぜ私に対して裁判が開かれたのか理解できません。ここで審理されるべきなのは、私たちではなく、私たちを拷問し、拘束している警察官です。共和国検察官は最初の段階で私たちの供述を取らず、釈放しました。グループ・ヨルムがおこなったコンサートが逮捕の理由だと私は考えています。私は、警察に抵抗していません。私は無罪です、潔白が証明されることを望みます」と話した。
グループ・ヨルムの別のメンバーのアイフェル・リュズガル被告は、起訴された罪状はグループ・ヨルムへの攻撃であると語った。
■法廷審理前の記者会見
法廷審理を延期した裁判所は、「逃亡の恐れなし」と判断されたエズギ・ディラン・バルジュ被告には別の法廷に出廷するよう決定が下された。
法廷審理が開かれたチャーラヤンにあるイスタンブル裁判所の前に午前中に集まったグループ・ヨルムのメンバーの一団は、法廷審理の前に記者会見をおこなった。会見の間、サズを鎖につなぎ、口に黒いテープを貼るものもいた。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:28358 )