明日、エルドアンとプーチン首脳会談
2012年12月02日付 Hurriyet 紙

明日ドルマバフチェ宮殿で行われるロシアのプーチン大統領とエルドアン首相の首脳会談について、クレムリンは公式発表をしない意向である。ロシアの報道陣に話をした専門家は、「プーチンとエルドアンを、ドルマバフチェ宮殿でシリアについての難しいチェス・ゲームが待ち構えている」と コメントした。

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、今晩、首脳協力会談のためイスタンブル入りする。明日、ドルマバフチェ宮殿で、タイイプ・エルドアン首相と一対一で行 われる会談について、クレムリンは公式発表を行わない意向である。ロシアの報道陣に専門家は「プーチンとエルドアンを、ドルマバフチェ宮 殿でシリアについての難しいチェス・ゲームが待ち構えている」と話した。

■二カ月後初の会談

プーチン大統領は、健康的問題を理由に二カ月間海外来訪を中止していた。ロシア大統領がわずか8時間のイスタンブル・プログラムを最終的に短縮したことが伝えられた。プーチン大統領は、アブドゥッラー・ギュル大統領と対面して会談を行う代わりに電話会談を行うことも伝えられている。プログラムの短縮を、ある観測筋はプーチン大統領の健康状態を理由に挙げ、一部はトルコとの間で発展する経済関係を政治的議論により崩すことを望んでいないためとしている。プーチン大統領とエルドアン首相の間では、良好な関係を保つ9つの合意事項に署名を行う予定である。ここ8年でエルドアン首相とプーチン大統領の間で行われる今回の第30回直接会談は多大な重要性を持っている。特にアンカラの要請を受けてシリア国境にパトリオット防空システムを設置するとのNATOの決定は、モスクワとの関係を緊張させた。「国際政治におけるロシア」誌の編集長ヒョードル・ルクヤンロフ氏は次のように述べている。

■両者は対極にいる

「シリア危機についてロシアとトルコが(今回)イスタンブルで共通の見解にいたることは不可能である。両者は完全に対極にいる。実際プーチン大統領訪問の数日前にアンカラとモスクワはまた口論になった。ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相の「我々はパトリオット・ミサイルがここ(トルコ)に設置されることを好ましく思っていない」との発表に、エルドアン首相は即応して、「トルコは自国を守るために何が必要かをロシアに聞く必要はない」と述べた。そのため、 トルコとロシアの両首脳を、イスタンブルのボスフォラスを臨む景色の前で困難なチェス・ゲームが待ち構えているのだ。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:28424 )