湾岸諸国で1000億ドル以上の資本を持つ企業のオーナーたちが、不動産投資の機会を窺いトルコを訪れている。アラブの億万長者たちは3日間トルコに滞在し、主にイスタンブルとヤロバにおけるプロジェクトを気に入るであろうと思われている。
今日まで常に噂にとどまっていた湾岸資本が西側諸国の代わりにトルコに投資するという問題の、重要かつ具体的なフェーズが昨日訪れた。湾岸ユーラシアビジネス協会(KORİAD)の組織により、イスタンブルで「トルコ-湾岸、不動産投資協働ビジネス会議」が開催されたのである。この会議には、サウジアラビア、クウェート、カタールなどの国々から1000億ドルの投資ポテンシャルを備えたビジネスパーソン及び企業の経営者たちが参加した。アラブの億万長者たちを迎え入れイスタンブルでもてなしてトルコ(の不動産事情)を説明したのは、アーオール、シンパシュ、ヴァイヤップ、イナンラル、ソヤックなどの企業のオーナーであった。イスタンブルジェイランホテルで昨日集まり、アリ・アー オール(アーオール建設)、セルダル・イナン(イナンラル建設)、オメル・ファルク・チェリッキ(シンパシュGYO)、ヘリム・クルトゥ(エルサ建設)、 エルディンチ・ヴァルルバシュ(ヴァイヤップ建設)などの会社オーナーから説明を受けたアラブ投資家たちは、本日、イスタンブル住居プロジェクトを、更にはヤロバを視察する。
アーオール・グループ企業最高責任者アリ・アーオールは「議長」として昨日の会議の開幕スピーチを務めた。何年もの間、トルコは西側諸国に注力してきたが、現在は湾岸諸国を開拓していると言及し、「我々には共通点が多々ある。湾岸諸国と共に仕事を行いながらこの類 似点をより前進させることが出来る。これを単に物件購入のみにとどまると考えてはならない。トルコには多くの投資機会がある。トルコで投資を行うものは勝者となるで あろう」と述べた。
KORİAD名誉会長でサウジアラビアのダリールグループCEOであるムハンマド・ムファレフも、会議の開催において、いくつかの大きな(先進国の)経済が傾いた時期もトルコ経済は発展しており、この発展に湾岸資本が貢献すると信じていると明かした。ムファレフ名誉会長は、湾岸で1840億ドルの不動産資本がトルコへの投資にスタンバイしており、そして今回の会議は投資への道筋を開いたと述べた。「我々は協働で密な不動産市場が成立することを目標としてい る」と述べた名誉会長は、イスタンブルのためにインターネットによる不動産販売サイトを開設することを明らかにした。ダレーリグループは、トルコで 1500億ドルの不動産投資の決定を昨日、表明した。
■「あなたたちにとっての石油は、私たちにとっての不動産である」
2012年5月の互恵法案の改正後、トルコで中東および湾岸諸国の人々に8千から1万戸の住宅が売却された。会議では、高級住宅をつくった企業オーナーはアラブ投資家たちへ、トルコの現況を説明した。アーオール・グループ企業の企業責任者であるハサン・ラフヴァルは、(建設したオフィス・住宅総合地である)マスラック1453では1か月で 2200戸の住居を販売し、トルコで住宅の要望が今も継続していることを説明した。
ヴァイラプCEOのエルディンチ・ヴァルルバシュは、メリディアン・プロジェクトにおいて3年で3倍の利益増加を実現させたと述べた。互恵法案の前は、外国人にプロジェクト中4%の物件を売る一方、法律の改正後、この割合が10%に届いたとし、アラブ投資家たちに土地・住宅・不動産投資共同会社(Emlak Konut GYO)の利益共有計画での公共および民間セクターの協働状況を説明した。シンパシュGYO執行委員会会長のオメル・ファル ク・チェリッキは、湾岸資本がロンドンやニューヨークを介してトルコに流れていることを、仲介ではなく(両地域の)企業間で直接仕事をする時代が やってきたと述べた」とした。
イナンラル建設経営執行部責任者のセルダル・イナンは、共通の歴史と文化を持つトルコにアラブ投資を招致する中、「イスタンブルは、我々の預言者がハディースで征服をすすめた都市である。我々は1.5億の旅客に対応する三番目の空港をイスタンブルで建設している。あなたたちにとって貴重な石油は、私たちにとって不動産にあたり、利益を生み出す」と述べた。エルサ建設の経営者であるヘリム・クルトゥも昨年2.5兆ドルのアラブ資本からトルコのわずか3000万ドルのシェアを獲得したことを述 べた他、より多くのアラブ資本をトルコで目にしたいと明らかにした。
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( 翻訳者:櫻川知子 )
( 記事ID:28469 )