外国人観光客のお目当ては、ブランド模造品?
2012年12月08日付 Milliyet 紙


ムーラ県フェティエ郡で余暇を過ごすイギリス人観光客について行われた学術的調査によれば、ここを訪れる観光客の半数以上は、休暇中に訪れた国で有名ブランドの模造品を購入していたことが明らかになった。

アイドゥン・ベカル助教授(ムーラ・ストク・コチマン大学観光経営およびホテルマン高等教育、美食および調理学科に所属)とネルミン・アヤズ・オライ教員(ムーラ・ストク・コチマン大学飲料観光職業高等学校所属)は、イギリス人観光客の模造品購買活動研究「フェティエの事例」という調査を行った。その結果を、アクデニズ大学観光学部によってアンタルヤで実施された「第13回観光会議」で発表した。

調査によれば、ブランド模造品取引は、グローバル化とブランド化、生産技術の向上、ハイリターンローリスク、罪に問われないといった理由で、全世界をまたにかけ信じられない速さで増加し続けながら、ブランド模造品を購入者の一部を観光客がになっていることが明らかになった。

会議での報告では、調査を実施したフェティエで、観光シーズンの開始によりブランド模倣品商店や露店が増え、シーズン終了によって店も閉まる状況がうかがえるとし、この状況は、フェティエでの模造品販売者のターゲットが高確率で外国人観光客であると考えられると強調された。

フェティエへ休暇にやってきた109人のイギリス人観光客について行われた調査では、観光客たちがブランド模造品を買う理由に、価格が重要な動機になること、ブランド模造品を購入した観光客の半数以上が模造品販売はトルコ経済に貢献していると考えていること、模造品取引を認め、模造品の品質に満足していることが明らかになった。

■ブランド品はステータスを示すこと

ブランド品を購入し使用するとは、一部の消費者にとってはステータスを示すことであるとし、このため外国人観光客によるグッチの革ジャケット、シャネルの香水、ウブロの時計、アディダスの靴、ルイヴィトンのバッグのような有名なブランドの購入が、品物が有名なブランドの模造品に限られるのかもしれないと説明した。報告では、模造品生産は、消費者のブランドへの結びつきや興味、ブランド模造品の価格の安さ、消費者が低レベル所得者であり、無自覚であるせいで広まっているとされた。

また、調査に協力したイギリス人観光客の53.2%が、訪れた他の国でもブランド模造品を購入していたことが明らかになり、この多くがエジプト、イギリス、スペイン、ギリシャでブランド模造品を購入しており、またドバイ、ブルガリア、アメリカ合衆国、チェコ、モロッコ、フランス、 キューバ、サウジアラビア、タイ、チュニジアがあとに続くとされた。

■1番の理由は値段

調査に協力したイギリス人観光客の37・6%がブランドの模造品を購入した理由を「価格が手頃であること」、23.9%が「本物に似ていること」、 38.5%は「価格が手頃でしかも本物に似ていること」だと言った。イギリス人観光客の66.1%がブランド模造品を地区の露天市で、21.1%が商店で、 12.8%が行商で購入したと述べた。

■トルコ経済に貢献

イギリス人観光客の45.8%がトルコでの買い物に満足との問いに留保する一方、42.2%は満足した、59.6%はブランド模造品販売はトルコ経済に貢献することになると考えているとした。

報告の「結果と提案」では、最も支持されたブランド模造品が、衣類、皮革、靴、サングラスであったこと、ブランド模造品を買った人たちのおよそ半数は、品物を自分用に買っていることが興味深い。

多くの模造品が作られているブランドは、アバクロンビー、 ルイヴィトン、グッチ、アルマーニ、ラルフローレンであるとし、調査に参加した観光客のおよそ半数が買い物に満足していること、半数以上がブランド模造品販売がトルコ経済に貢献していると考えてること、模造品取引を認め、その品質に満足していることが明らかになった。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:28501 )