イラク:「汚職撲滅におけるメディアの役割」について学術シンポジウムが開催
2012年12月09日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■「汚職撲滅におけるメディアの役割」について学術シンポジウムを開催
2012年12月9日『サバーフ・ジャディード』
【バグダード:本紙】
バグダードのアル=アラウィーヤ・クラブのホールで昨日土曜日、「汚職撲滅のための真摯なメディア政策に向けて」というスローガンのもと、腐敗撲滅におけるメディアの役割をテーマとした初めての学術シンポジウムが開催された。放送通信サービス公社がバグダード大学の協賛のもとに組織したこのシンポジウムでは、汚職撲滅や原因究明においてメディアが果たし得る役割、汚職撲滅を担うメディアの役割の法的保障、さらにはイラクの経済的腐敗を抑制するための世論を高める上でメディアが果たすべき役割について、アイデアやコメントが示された。またシンポジウムでは、それ以外のさまざまなアイデアが示された。
シンポジウムの学術委員会は以下の者により構成された。バグダード大学学術担当学長補佐リヤード・アズィーズ・ハーディー博士、バグダード大学法学部アリー・カーズィム・アッ=ルファイイー博士、バグダード大学経営経済学部ハーシム・ハサン・アッ=タミーミー博士、アン=ナフライン大学政治学部アーミル・ハサン・ファイヤード博士、アル=ムスタンスィリーヤ大学アッバース・ガーリー・アブー・アッ=タムン博士、バグダード大学フマイド・ファーディル・ハサン博士、首相府顧問委員会ハリール・ダーヒー・アル=アトワーニー博士。
第1セッションでは、腐敗の原因究明におけるメディアの役割が取り上げられた。同セッションでは、アーミル・ハサン・ファイヤード博士が議長を務め、アフマド・アル=ブライヒー・アル=アリー博士が「経済復興におけるクリーンさとパフォーマンスの効率性」と題して研究報告を行った。アル=アリー博士は、パフォーマンスの改善と効率的な作業が、進歩と経済開発を支える根本だとし、システマティックな効率性の向上により、経済が、労働と資本の双方を加重平均した値以上のペースで成長し得ると指摘した。
アル=アリー博士はまた次のようにも述べた。「粗悪なパフォーマンスや財務上の腐敗、両者と結びついた行為は、開発メカニズムや、それによってもたらされる巨額の富の循環の逆流させてしまう。つまり、生産や発展に係る基本要素の有効性を、支えるのでなく奪うのである。そしてそれゆえ、進歩のための具体的な成果を得ることなしに、財政の逼迫が続いてしまう」また同報告以外にも、この問題がイラク経済全体を蝕みつつあるためであるなか、多く学者が、同問題、さらにはそれに対峙するためにメディアが果たし得る役割について研究報告を行った。
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( 翻訳者:児島祥子 )
( 記事ID:28507 )