EU代表:エルサレム周辺の入植地建設は「大きな懸念」ヨルダン川西岸地区を2分する
2012年12月12日付 al-Hayat 紙

EU代表:エルサレム周辺の入植地建設は「大きな懸念」ヨルダン川西岸地区を2分する

【ロンドン:カミール・アッ=タウィール】

2012年12月12日『アル=ハヤート』

EUの中東和平プロセス担当アンドレア・ライニコフ特使は、EUの占領パレスチナの領土におけるイスラエルの入植地建設問題に対する立場は変わっておらず、エルサレム周辺に新たな入植地を建設することは「大きな懸念」であり「受け入れられない」と述べた。

また本紙に対し「中東地域の人々のために、我々は平和に向けて前進することが必要で、入植地建設はこの目標の到達を直接的に脅かすものである。我々の立場は、入植地の建設は、国際法に照らし非合法だというものである」と続けた。そして、エルサレム周辺への入植地拡大をめぐる最近のイスラエルの決定、とりわけE1地区に関する計画は「大きな懸念」で、恒久的平和の要素の基本要素だと考えられているパレスチナ国家建国の機会を脅かすものだ、と指摘した。さらに「E1地区への入植地建設は、実施されると西岸を2つの部分に分割することになり、将来エルサレムを2つの国家の首都にする可能性を脅かす。これは受け入れがたい戦略的な逸脱行為である」と述べた。

ライニコフ特使は、EUはパレスチナ国家に、国連のオブザーバー国家としての地位獲得を「建設的な方法」として利用することを呼びかけ「パレスチナ人に信頼が欠如した状態を深めるようなステップを取ることなく、交渉から導かれる解決方法以外の選択肢は遠ざけることを期待する」と述べた。

加えて「私が深く確信していることは、両当事者は現在、信頼醸成のための措置を取るべき時にあり、それは揺るがす時ではないのだ」と発言した。

(後略)

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( 翻訳者:小澤菜穂 )
( 記事ID:28531 )