芸術自由の保護、国会憲法制定委員会で議論―「華麗なる世紀」問題を受け・・・
2012年12月08日付 Radikal 紙
憲法調整員会で、CHP(共和人民党)の提案した「芸術作品・芸術家を国家の干渉から保護」することを目的とした文言が、AKP(公正発展党)の反対により採択されなかった。CHPの国会議員の提案は、TVドラマ「華麗なる世紀」に関係する議論をうけて行われた。
立法者スルタン・スレイマン1世の生涯をヒントにつくられている「華麗なる世紀」ドラムに対し、タイイプ・エルドアン首相が厳しい批判をし、「関係者は何とかしろ」といったのをうけ、CHPは、新憲法で、芸術作品、芸術家を国家の干渉から守るための文言を提案した。CHPは、「学問と芸術の自由」という項目に対し、「国家は、自由で創造的で、多元的な芸術環境の実現、芸術作品の保護、芸術に関する社会的認識の普及を保証する」という文言を追加する要求をおこなったが、この提案はAKPのメンバーにより拒否された。
トルコ大国民議会の憲法検討委員会傘下の起草委員会は、「基本的権利と自由」という項目に関する追加提案を検討し、「文化的で人間的な生活を送る権利」、「納税義務」、「国家への奉仕(徴兵)」という項目を起草した。「文化的で人間的な生活を送る権利」項目は、「すべての人は、社会的疎外(AKPはこの表現に反対した)や貧困からの保護、教育、住宅の確保、医療保護、食糧の確保、清潔な水の確保、社会的サービスからの受益を含む形で、文化的、人間的な生活を続ける権利を有している。(この機会を)えていない人々は、基礎収入(をえる)権利を有する」という形で起草された。
エルドアン首相によるTVドラマ「華麗なる世紀」に関する発表をうけ、CHPは、以前に「基本権利と自由」の章で含まれ、決定ずみの「学問と芸術の自由」という項に追加する項目を提案した。以前はこの項目は、「すべての人は、学問や芸術を、自由に学び、教え、発表し、実施し、普及させ、この分野であらゆる種類の研究を行う権利と自由を有している。国家は、この権利と自由の対する障害をとりのぞき、効果的な方法での使用を保証する義務を持つ」という形になっていた。CHPは、第三項目として、「政府は、芸術と文化の活動をサポートし、芸術家を保護する。(それにより国家は、)自由で創造的で、多元的な芸術環境の実現、芸術作品の保護、芸術に関する社会的認識の普及を保証する」という表現を入れることを提案した。しかし、AKPの委員の反対により、かっこ内で記されることになった。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:28536 )