エジプト:保健省が集中治療用ベッドと未熟児用保育器ベッドの不足への対応を検討
2012年12月14日付 Al-Ahram 紙
■保健省が病院における集中治療用ベッド464床と、未熟児用保育器661台を支援
2012年12月14日『アル= アハラーム』
【フサーム・ザーイド】
保健省所轄の病院に関する監査報告書で、緊急治療用ベッドと未熟児用保育器の深刻な不足への恒常的な不満があることを明らかにした。保健省の見積では、緊急治療ベッドは1,500床、保育器は1,303台しかないという。
世界平均が1,000人の新生児につき、保育器8台、ないしはそれ以下であることを特に鑑み、ムハンマド・ムスタファー・ハーミド保健住宅大臣は、第1段階としてカイロ県とギザ県に2億1,800万エジプト・ポンドの費用で、病院の集中治療部門に464床の治療用ベッドと未熟児保育器661台を支援することを決定した。そのうえで、新しい病床による医療サービスの開始が来年1月1日になるであろうと指摘した。さらに、カイロ、ギザ両市内では、3月、6月にも支援が行われ、第2段階としてアレキサンドリアでも支援が行われるという。
ハーミド大臣はまた、両県への支援が、各県での医療サービスの不備をカバーする主要な窓口のようなものとなるだろうと述べた。そして、こうした措置が、病床不足に悩み、集中治療用ベッドや保育器を探し廻らねばならず、それらを確保できない場合、健康上の危機に曝されてきた患者の苦しみを終わらせるためのものだと明言した。そのうえで、これこそが、緊急治療の体系的改革の方途だと述べた。
またハーミド大臣は、カイロ内で熟練した医療従事者の数を増やすため、集中治療と未熟児治療の医療従事者を対象とした研修プログラムがあると付言、また保健省には、熟練の医師が複数おり、集中治療専門医師修了のためのエジプト奨学金制度の対象となっていると述べた。
エジプトでの緊急治療用ベッドと未熟児用の保育器の不足について断続的な不満があった。1,000人の新生児に対して保育器8台があるというのが世界平均だが、保健省のこれまでの見積では、緊急治療ベッドは1,500床、保育器は1,303台しかない。
これに関連して、ムハンマド・ムスタファー・ハーミド保健住宅大臣は昨日(13日)ムハンマド・アルハヤーティミー在カイロ・イエメン大使と会談し、研修プログラム、奨学金、エジプト製医薬品のイエメンでの登録、医療ツーリズム・プロジェクトの活性化など、二国間の衛生分野での協力の方策を協議した。
保健省のアハマド・アムル報道官は、特にイエメン人医師のエジプトでの研修受け入れについて、両国間での協力議定書のレビューは完成したことをと明らかにした。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:西方真帆子 )
( 記事ID:28555 )