アダナで1900年前の旧約「モーセ5書」押収―歴史遺産闇売買
2012年12月25日付 Radikal 紙
アダナで行われた警察の捜査で、1900年前のものと思われるガゼルの皮に書かれた「モーセ5書」が押収された。
事件に関与したとして逮捕された4人は、「モーセ5書」を廃品回収業者から手に入れたと供述した。容疑者の一人である地理の教師T.N.容疑者は「私は専門家だ、詳しく調べてくれと彼らが私のところに持ってきただけだ」と証言した。
密売及び組織犯罪対策支部経済事件担当局のチームは、アダナ県アダナ市ユレイル区にあるホテルで歴史遺産の買い手を探しているとの情報を入手し、捜査に乗り出した。
ホテル周辺で警戒態勢をしいていたチームは、密会していたŞ.C.及びY.Ş.、T.N.、S.C.D.容疑者4人を逮捕した。そのうちの一人Ş.C.容疑者のバッグを調べたところ、1900年前のものと思われるガゼルの皮(に書かれた巻物)が押収された。羊皮紙の表面にはヘブライ語の文章が書かれており、長さ8メートル78センチ、幅44センチの羊皮紙だった。
容疑者らは歴史遺産の密売容疑で逮捕されたが、その後の警察での供述では犯行を否認している。そのうちの一人Ş.C.容疑者は「廃品回収業に携わる知人から入手した。歴史的に価値があるかなど知らない。知人のT.N.に詳しく調べてもらうために持ってきた」と述べた。
地理の教師であるというT.N.容疑者は、「知人が電話で、会いたいと伝えてきた。我々はホテルの近くで会った。そこでガゼルの皮らしいという書き物を持ってきて、私に詳しく調べるよう求めた」と話した。
逮捕された容疑者らは取り調べの後、裁判所へ移送される一方、ヘブライ語の文書が書かれた羊皮紙は、専門家の詳しい調査のためにアンカラへ送られた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:伊藤拓弥 )
( 記事ID:28694 )