2013年度の最低賃金が発表された。2013年初より適用となる最低賃金は、ネットベースで上半期が月額774トルコリラ(約37,041円)、下半期月額804トルコリラ(約38,510円)となる。最低賃金に関する最新の状況をお伝えする。
■2013年度の最低賃金はどうなる?
ファルク・チェリキ労働社会保障相は、最低賃金調整委員会による4度目の審議のあと、何百万もの労働者が期待する新たな賃金上昇率を発表した
これによると、最低賃金の上昇率は2013年度上半期には4.1%、下半期には4.4%で年間平均8.61%となり、月次ネット給与は上半期774トルコリラ(約37,041円)、下半期は804トルコリラ(約38,510円)になると発表された。
同労働社会保障相は、「月次グロス給与の最低額は、現行の940リラ(約44,985円)から2013年上半期には978.75(約46,840円)リラ、下半期には1021.5(約46,886円)リラまで上昇する。月次ネット給与は、現行の739.79リラ(約35,403円)から2013年上半期には774 リラ(約37,041円)、下半期には804.7リラ(約38,510円)まで上昇する。つまり、最低賃金は上半期で4.1%、下半期で4.4%引き上げられることとなる」と述べた。
■最低賃金は多数決により承認
最低賃金調整委員会は、労働社会保障省で4度目の審議を行った。その後、チェリキ労働社会保障相は、委員会が関係する公的機関より2012年実績・2013年目標に関する経済レポートを入手、精査したことを明かし、「2013年度のインフレ目標は5.2%、経済成長率4%と発表された。更に、2013~15年の中期 計画では、150万人の新規雇用創出を目指している。委員会は、データに基づいて開かれた。過去10年で、最低賃金は累計301%上昇した。ネットベースでは65%の上昇である。過去10年の最低賃金(水準)で、労働者はインフレに圧迫されることはなかった。インフレの上昇以上に最低賃金が上昇したのである。新規雇用創出のため、失業対策での成功を継続するため、最低賃金で働く労働者をインフレから守るために必要な検証が行われた」と語った。
チェリキ労働社会保障相は、2013年度適用の最低賃金率は多数決で承認されたと付け加えた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:28718 )