BPD慎重、和平にむけ「ハブル国境門事件」の二の舞をさける
2013年01月05日付 Radikal 紙
平和民主党では同党の幹部らは所属国会議員達に「今後の発言は交渉を妨害しかねない」と警告し、ハブル国境門事件の二の舞にならないよう注意を払っている。
民主社会会議の共同議長でマルディン県選出の国会議員アフメト・チュルク議員と平和民主党のバトマン県選出国会議員アイラ・アカト議員が、イムラル島の刑務所を訪れアブドゥラフ・オジャランと面会したことをうけて、平和民主党は活発に動き出した。(党から)平和民主党党員たちへはこの面会について「黙秘」するよう指示が下された一方で、ハブル国境門事件後のように面会が「事故に」見舞われることのないように議員たちに注意喚起がおこなわれた。ギュルタン・クシャナク共同議長は、イムラル島から戻ったアカト、チュルク両議員と会談後ブリュッセルに赴き、クルディスタン社会連合執行部のズベイル・アイダル氏と集まって面会の結果を伝えた。この結果がアイダル氏からカンディル(クルディスタン労働者等本部)へ伝わるとみられている。
■月曜に集会
アカト議員はオジャランの弁護するアスルン法律事務所の弁護士団とイスタンブルで会合したことが分かった。アカト議員は、弁護士団と法的なプロセスについて意見交換を行った後、ディヤルバクルに移動した。チュルク議員もディヤルバクルにいた。民主社会会議と平和民主党両執行部によって意見交換が行われた。オジャランからのメッセージを議題とした会合の場所と時間は明らかにされなかった。議員たちには月曜日にトルコ大国民議会に集まるよう通達された。月曜日平和民主党の議員たちがメディアを入れずに集まって意見交換することが明らかになった。この会議の後、正式に発表されるとも分かった。
■「ハブル国境門事件」の二の舞をさける
サドゥッラフ・エルギン法務大臣は「この会合が本来の目的から離れた場合、悪用された場合、誤った目的のために使われた場合は、(交渉は)中止になるだろう」と警告した。これに平和民主党は応えた。以前、ハブル国境でPKK(クルド労働者党;非合法)のメンバーが熱狂的に歓迎されて出迎えられたのちに、クルド問題の解決交渉は中断をこうむった。また現在「ハブル事件の二の舞を避けるため」という平和民主党のナーバスな様子が注意を引く。同党の幹部らは議員たちが(この件を)論評しないよう望んでいる。議員たちは「今後の発言は交渉を妨害しかねない。そう試みる者は、これを妨げる」との警告を受けたことがわかった。
■目の輝きから伺える成果
平和民主党のペルヴィン・ブルダン会派代表代理は、アカト、チュルク両議員のオジャランとの面会について、「オジャランは必ずや肯定的な発言を行った。面会から戻ったあと、チュルク議員の目の輝きから面会の成功を見て取れる」と言った。
ディヤルバクルで党幹部らを訪れたチュルク議員は記者団に次の様に話した。「交渉が平和に結びつくためには、誰がいかなる協力をしようとも非常にありがたく思う。これを一層誇張する必要はない。しかし、出血している傷があり、この傷口を開くのでも、出血させるのでもなく、皆で軟膏を塗るべきである。同時に、メディアに対して述べているように、私たちは細心の注意を要する時期を過ごしている。うまくいくことを願っている。時が来たら記者会見を開きます」と述べた。
平和民主党 のセラハッティン・デミルタシュ党首ツイッターで「面会について特別な説明の場は設けない。政局が進むことで自然、世論に伝わるでしょう」と述べた。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:28793 )