レバノンの政治家たちはクリスマス・イブをどこで過ごす?
2012年12月24日付 Al-Nahar 紙
■レバノンの政治家たちはクリスマス・イブをどこで過ごす?
2012年12月24日『アン=ナハール』
【本紙】
レバノン市民は、彼らが直面している惨事や困難にもかかわらず、小さな喜びと幸福の場を自身と家族に提供しようと、祝祭の季節の訪れを待ちかねている。とりわけ、クリスマス・イブには、人々の心は願いや希望で満ち溢れる。これは一般市民のみに限った話ではない。政治家たちもまた、何かと疲れる政界からほんの少しの間抜け出すために、この期間を待ち望んでいるのである。レバノンの政治家たちはどこでクリスマス・イブを過ごすのだろうか。また、彼らの願いとは?
マルワーン・シャルベル大臣
政治家たちが、一つの、統一された願いを共有したのは、初めてではなかろうか。(取材を行った政治家)全員がレバノンに安全、安定、そして豊かな未来を望んだ。まずは、マルワーン・シャルベル内務・地方自治大臣。シャルベル大臣は、治安機関の業務の路上巡回を行った後、聖夜を家族と過ごすと本紙に明かした。交通量は軽い見込みだが、治安機関は市民と交通の安全確保のため、夜を徹する予定である。
大臣はジョークを交え、こう語った。「クリスマスのプレゼントには車が欲しいね。でも、私が手に入れうる最良の贈り物は、次なる年の始まりにおいて、レバノンの情勢が安定すること、そして、我が国の政治家たちが一つのテーブルに集って協調することです」
シャルベル大臣が子息たちに与える大事なプレゼントは「キス」であるという。「大臣となってから子供たちにキスをしていないので、今夜はキスをしてあげます」
ミシェル・ムーサー国会議員
次は大臣から議員に目を移してみよう。開発・解放ブロックのメンバーのミーシャール・ムーサー議員は、クリスマスを家族と過ごし、深夜のミサに出席する予定だという。「クリスマスの日、我々は国やその立場、この地域が経験している状況について、考え、思いを馳せずにはいられません」ムーサー議員はこのように述べ、自身の望みは「このめでたい祝日が、人々に健康と平和を運んでくれること」であるとした。「レバノンが全ての人々のための国となることを望みます。なぜならば、最も大切な贈り物は祖国なのだから」
サーミー・アル=ジュマイイル議員
カターイブ党のサーミー・アル=ジュマイイル議員は、クリスマスを家族に囲まれて過ごし、平和と人生と信仰に思いを馳せるつもりだという。「今宵は、自分たちを取り巻く諸問題を忘れて、物事を前向きに見られるとよいですね」「このクリスマスは、自分自身や全ての人々との和解のための機会です」
彼個人の願いについて、アル=ジュマイイル議員は、自分は祖国と一連托生の身として生きてきたと明かしつつ、こう語った。「我が人生、それはレバノンです」彼の願いは「歯車がうまく回ってレバノンが以前のような時代に戻ること、前に向かって進歩すること」であるという。アル=ジュマイイル議員はまた、聖夜において、全ての殉教者に追悼の意を表すことを忘れなかった。
アーラーン・アウン議員
同じく、変革・改革ブロックのアーラーン・アウン議員も「クリスマスは特別な家族の祝日」であるため、家族と聖夜を過ごす予定であるという。アウン議員は、来る年が「レバノンの人々やレバノンにとって今より良いものであり、安定がレバノン全土にいきわたる」よう望んだ。「今年は息子に恵まれたので、次は娘を神がお授けくださるよう願っています」アウン議員はまたこう述べた。「まずプレゼントありきではない。プレゼントは象徴的なものであり、その概念こそが最も重要なのです」アウン議員は、自身の望みについて、次のように語って言葉を結んだ。「クリスマスが、意見の相違する者が集う平和の機会となりますように」
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( 翻訳者:児島祥子 )
( 記事ID:28847 )