クルド政治家ら、パリPKK女性幹部殺害でイランの関与を示唆
2013年01月17日付 Zaman 紙
平和民主党のギュルタン・クシャナク副党首はトルコ大国民議会(TBMM)で新聞記者数人との会話でパリでの殺人に関する重要な発表を行った。
マルディン選出国会議員アフメト・チュルク氏が事件の犯人を「イラン人であると推測」しているとした後、クシャナク氏も同じ意見であることを述べた。以前ヨー ロッパで起こった類似の殺人事件の背景にもイラン人がいたことを指摘し、この事件が解明される暁には、似たような構図が表に出ると考えていると述べた。 クシャナク氏は、「しかしフランスとトルコを無能とするのは正しくありません。イランであれば、それを明るみにしてもらいたい」と語った。
クシャナク副党首は、セラハッティン・デミルタシュと共にパリにて行った接触に関する情報に言及し、フランスの内務相は、今回の殺人に関し、「プロの仕業ということです。世論に発表できるような情報はまだ入手しておりません」との見解を示した、と述べた。同じアパートでオフィスを借りた何者かによって殺人が行われた可能性も有ると述べた。事件で亡くなったフィダン・ドアンを欧州議会に行った多くの公正発展党(AKP)議員も知っていたと説明した。フランスのオランド大統領も「知っていた」とした人物もドアンであるとし、次のように語った。「フィダン・ドアンはフランスで活発な外交、ロビー活動を行った人物だ。フランスの政治家でフィダンを知らない者はいないだろう。」
■クルド問題が解決することで、誰が不利益を被るのか
マルディン選出の無所属国会議員アフメト・チュルク氏は、一昨日、パリで起こった事件の犯人について「イラン」が犯人であるとの予想を明らかにした。イランを標的にする意図はなく、イランがやったかどうかについての情報も得ていないとしたチュルク氏は、「中東でトルコと競争しているのはどこか?クルド問題が解決す ることで、誰が不利益を被るのか?これらを考え、見解を示しています。友好国と見られている国もありますが、クルド問題をトルコが解決することは彼らの役 に立たないでしょう。誰の役に立たないのか?イスラエル、イラン、シリアです」と語った。
本紙に対しチュルク氏は、この事件を考察し予想をたてたと伝えた。事件の殺し屋の素性はさほど重要ではなく、実際はこの殺し屋がどの国によって雇われたのかを解明する必要があると強調した。同氏は、「あらゆる可能性を考える必要がある。殺人はクルド問題解決のプロセスを妨害する行動であり、真の目的はこれだったのです。『イランがやった』とは言っ ていません。推測として述べているのです」と話した。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:28904 )