PKK3女性幹部のディヤルバクル葬儀で、平和の呼びかけ
2013年01月17日付 Radikal 紙
フランスの首都パリで殺害されたサキネ・ジャンスズ、フィダン・ドアン、レイラ・ソイレメズの葬儀にはディヤルバクルで何千人もの人が参加した。葬儀で演説を行った人々は平和のメッセージを呼びかけた。
パリで殺害されたPKK設立者の一人、サキネ・ジャンクズ、クルド民族会議(KNK)パリ代表のフィダン・ドアン、(PKKの)青年部のメンバーであったレイラ・ソイレメズの遺体はバーラル私立病院から10時に運び出された。
早朝から病院の前で待った大勢の人々は、黒地に白い文字が書かれたプラカードを持っていた。ここには「私達皆、サキネである、フィダンである、レイラである」と書かれおり、人々はこのプラカードを持ち、遺体が運ばれたバトゥケント広場まで行進した。遺体は女性達が運んだ。この三人の女性の葬儀に参列した人々は、平和民主党(BDP)の呼びかけのとおり黒い服の上に白いショールを巻いた。何千人もの人々が遺体を病院から葬儀が行われるバトゥケント広場まで運んだ。葬列の間「殉教者は死なない」という意味の「Şehit namirin」(というクルド語の)スローガンを口にした。PKKの旗を掛けられた遺体は霊柩車につまれた。葬儀で任務にあたった数少ない警備部隊を、平和民主党党員が取り囲んで守った。
■アフメト・チュルクから首相へ批判
バスの上に設けられたステージではクルド語で話が行われた。オスマン・バイデミル・ディヤルバクル広域市長とアフメト・チュルクDTK(民主社会会議)議長はそれぞれ演説を行った。アフメト・チュルク議長はエルドアン首相を批判し、「あなたは平和と言いつつ、カンディルを爆撃しています。皆、クルド人にだけ、慎重であれ、といいます。しかし、平和は相互の尊敬をもって、(トルコとクルドの)人々が知り合うことで成り立ちます。公平であってこそ、はじめて成り立ちます。首相よ、あなたは慎重さや平和について言及しつつ、カンディルを爆撃しています。平和を約束する一方、クルド人を無視しています。そして、クルド人からが慎重であるようにと期待しています。」と述べた。
■アイセル・トゥールク、涙にくれる
DTPのアイセル・トゥールク共同議長は、涙ながらに演説した。トゥーラク氏は、「3人の同志は、あるひとつの目的のために殺されたのだ。3人の同志は、クルド人の平和の戦いの戦士だった。これは、女性らの戦いに対してなされた殺人だ。殺人者らは、明らかだ。殺人者らは、クルド問題の解決を望まない人々だ」と述べた。
■デミルタシュ党首「平和の意志を見せてください」
セラハッティン・デミルタシュ平和民主党(BDP)党首も演説で平和を強調した。デミルタシュ党首は次のように述べた。「平和は勇気を必要とします。ここにいる人々は一度も平和から逃げたことがありません。平和のために闘争を行いました。母親はばらばらになった子供達の墓の前でたたずむ時、復讐でなく平和を望みました。3人の犠牲者の前で、平和の誓いをたてます。さあ、集まりましょう!あなたがたも平和の意志を示してください。ここにいる人々はイムラル島でオジャランの行った過程を受け継いでいるのですっている交渉を支持しています。」
演説をもって儀式は終了した。遺体は再び女性達に担がれ、それぞれの故郷に送られるため車に乗せられた。サキネ・ジャンスズの遺体はトゥンジェリ県、レイラ・ソイレメズの遺体はメルシン県、フィダン・ドアンの遺体はカフラマンマラシュ県で埋葬される。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:28921 )