エジプト:イスラーム主義者たちがフランス大使館前でマリへの軍事介入に対して抗議
2013年01月19日付 al-Hayat 紙


■エジプト:イスラーム主義者たちがフランス大使館前でマリ攻撃への抗議デモを行う

2013年1月19日『アル=ハヤート』

【本紙】

昨日(18日)数百人ものイスラーム主義者たちが、ギーザ県(カイロ南部)のフランス大使館前で、フランスのマリへの軍事介入に対して抗議デモを行った。デモ隊は、フランスに対して敵意あるシュプレヒコールを繰り返し、ムハンマド・ムルスィー大統領にフランスのニコラ・ガレ駐エジプト大使の国外追放を要求した。また抗議者たちは、ジハードの開始を呼びかけた。

エジプト治安部隊はフランス大使館の周囲の警備を強化し、建物を鉄のバリケードで取り囲み、大使館へ続くムラード通りを閉鎖し、暴力的活動に警戒した。金曜礼拝の直後、大使館に近いアル=イスティカーマ・モスクやその他多くのモスクから出てきた抗議者たちが行進を始めた。抗議者にはイスラーム主義の女性の参加が目立った。また、アル=カーイダの指導者の(アイマン・アッ=ザワーヒリーの)兄弟であるムハンマド・アッ=ザワーヒリーもフランスとの関係断絶を訴えてデモ参加した。同人は、マリのムスリムに対する侵害行為を「大いなる裏切り」とみなした。

アッ=ザワーヒリーは抗議者たちに「私はフランスに、今行なっているムスリムへの侵犯を撤回するように呼びかけている」と言い、フランスと与する者すべてを反逆者として非難し、マリのムスリムを守ることが「正当な義務」であると強調した。

抗議者たちは「フランスよ、お前の犬を連れて帰れ、フランスよ、お前の軍は破滅に向かっているぞ」や「我々は魂と血をイスラームに捧げる」「イスラーム的マリの自由万歳、テロリズムのフランスの自由万歳」「ハイバル、ハイバル、ユダヤ人共よ、ムハンマドの軍が来たぞ」「人民は大使の追放を望んでいる」などと、敵意あるシュプレヒコールを繰り返した。また参加者は、エジプト国旗と「アッラーの他に神はなし」と書かれた別の黒い旗「ジハードのは裁きの時までの義務」と書かれたプラカードを掲げた。

元人民議会議員でイスラーム主義者の弁護士のマムドゥーフ・イスマーイール氏は「私たちは平和的な抗議者で、誰一人として私達がフランス大使館の前に立つこと止めることはできない」と語った。

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( 翻訳者:山田洋平 )
( 記事ID:28947 )