CHPクルチダルオール党首一行の中国訪問、買い物しすぎて重量オーバー?
2013年01月19日付 Yeni Safak 紙
共和人民党(CHP)党首の中国訪問に同行した記者、実業家、党員らの過剰な買い物が復路便を危険にさらした。乗客107名のスーツケースのせいで、 航空機は最大積載重量の12.8トンを超過。搭載燃料を減らさざるを得なくなった機長のSOSに気象条件が助けの手をさしのべた。向かい風の風速が弱まると、航空機は燃料ギリギリでアンカラ空港に着陸した。
CHPクルチダルオール党首が、中国訪問を終えて帰国。しかし復路航空機の貨物がちょっとした危険の原因となってしまった。
クルチダルオール党首の中国訪問は、CHP党員約15名をはじめ、多くが記者、実業家からなる107名の一行となった。しかし行程を終えたCHP党首を乗せたA320型特別機は、一行の行った記録的な買い物のせいで重量制限をオーバー。積載量超過のため、航空機は必要な分の燃料を注入できなかった。この危機に対し、ウルムチ空港を離陸予定の航空機は、まずトラブゾンに向かうように飛行ルートを変更した。パイロットらはトラブゾンで着陸して燃料を補給した後、アンカラ空港へフライトを続行することを決定した。
■天候回復により決定覆る
通常、特別機は新疆ウイグル自治区からアンカラまで着陸なしに航空可能である。にもかかわらず、一行が北京、上海、ウルムチで行った記録的なショッピングのせいで重量制限を超過し飛行計画は変更された。しかし航空機の離陸時点で気象条件がにわかに好転した。風が予想以上に弱まったためパイロットらはトラブゾンで予定していた着陸をキャンセルし、航空機はアンカラ・エセンボア空港に着陸した。
■パイロットにもリスク
中国への往路は追い風だったため、A320型はより速度を上げて航行したが、復路では増えた荷物と向かい風の影響で計画より多く燃料を積んでいた。特別機がエセンボア空港に着陸する際、タンクには合計2.8トン燃料のが残っているものと予想されていた。A320型にとって最低限の燃料は2.2トン。この残量は、途中の着陸を実施せず、代替え地への飛行分と離陸回避分を含んでいる。制限を強いるルートを選択することでパイロットらにもリスクが伴っ たのだ。
■シルクのブランケット、細工を施した時計
クルチダルオール党首を含め107名の乗客を乗せた航空機で、乗客を含む積載物全体の総重量は12,800kgだった。この重量には、乗客のスーツケースを積んだ3600kgものカーゴも含まれる。航空機の定員は合計180名。政治家、記者、実業家らは、ルート変更危機の原因となったショッピングで、シルクのブランケット、細工を施した時計、宝石、電話、ほかさまざまな電子機器を好んで購入していたことが明らかになっている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:28950 )