アルジェリア:人質の殺害と実行犯の殺害で終結
2013年01月20日付 al-Hayat紙


■「人質の悪夢」人質の「処刑」と実行犯の殺害で終結

2013年1月20日『アル=ハヤート』

【アルジェ:アーティフ・カダーダラ】

アルジェリア当局は昨日(19日)特殊部隊が籠城する武装集団に対して最終攻撃を行ったと発表した。この武装集団は過去4日間アイン・アミナース(イン・アミナース)のティクナトリーナ(ガス精製)施設に人質をとって立てこもっていた。(結果として)11人の武装勢力と7人の西欧人の人質が殺害され、公式情報によると人質は誘拐犯側が殺害したとのことだ。複数の報道機関が16人の外国人人質の解放を報じたが、トゥアレグ族(訳注:サハラに暮らすベルベル系遊牧民)の指導者は本紙に対し「実行犯は彼らを率いるムフタール・ベルムフタールに『死の忠誠表明』を行った」と語った。なお、このトゥアレグ族の指導者は実行犯との決裂した交渉に参加していた。またムフタール・ベルムフタールは「血判」部隊を率いており、この「血判」部隊は先月(2012年12月)にイスラーム・マグリブのアル=カーイダから分離したものである。

アルジェリア通信社は、昨日(19日)特殊部隊が残る武装イスラーム主義集団に対し最終攻撃を行い、11人の武装勢力を殺害したと伝えた。加えて武装集団は(特殊部隊の)攻撃開始時に外国人人質7人を殺害したと報道した。なお、この集団は複数の外国人人質を砂漠のガス精製施設に拘束していた。

実行犯が殺害される前に「処刑された」7人の人質は、アメリカ人2人、ベルギー人3人、日本人とイギリス人がそれぞれ1人ずつとみられている。しかし別の情報筋が本紙に語ったところによると、日本人3人、アメリカ人とイギリス人がそれぞれ2人とベルギー人1人が死亡したという。そして「アブー・ドゥジャーナ・アン=ニジェーリー」と渾名されるニジェール人のアブドゥッラフマーニという者が、ガス精製施設に西欧人人質と共に立てこもった集団を率いた。

フランスのフランソワ・オランド大統領は昨日(19日)「アルジェリア当局の人質事件への対応は、実行犯側との交渉が不可能だった点を鑑みて最善の選択だった」と述べイギリスの反応とは一線を画した。そのイギリスはイギリスなどへの事前連絡なしに行われた人質解放作戦を時期尚早だったと批判した。またフランス政府は、アイン・アミナース(イン・アミナース)での事件でフランス人1人が殺害されたと述べており、イギリス政府は10人以下のイギリス人がいまだにガス精製施設内で消息不明であり、その中の数名は一連の事件の中で殺害されたのではないかと明らかにした。

アルジェリア当局は、同ガス精製施設を周辺の設置された地雷の撤去作業が終了するまで一時的に閉鎖した。また国有企業ソナトラックは、チュニジアを経由してイタリア向けのガス生産作業を再開している。アルジェリア当局はただちに南部の多くの石油精製所などの警備体制を強化した。その中で(現在)民間に委託されている警備の見直しも行われた。

(中略)

またガス精製施設への攻撃は、早期に国際危機に変わり「サハラ地域のイスラーム過激派」を国際的最重要議題にした。そしてこの攻撃は、マグリブ地域のアル=カーイダの元幹部のムフタール・ベルムフタールを知らしめた。彼はアフリカのサハラ地域に拠点を置くアル=カーイダに関わる人物の中で最も危険であるとされた。またサハラ地域は、ジハード主義者たちが集う場所と考えられるようになった。

これに関連して、昨日モロッコ当局は国内でアル=カーイダが勧誘した新たな細胞を解体したと発表した。このような解体は昨秋から5回目であり、モロッコ当局は、国内でのこのようなネットワークの拡大は懸念事項であると述べた。

(後略)

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(翻訳者:小島明)
(記事ID:28958)