PKK幹部殺害、組織内部の犯行説有力に―フランス警察
2013年01月20日付 Hurriyet 紙
3人のPKKメンバーがパリで殺された件に関し2人の容疑者が逮捕されたが、フランス当局がトルコに通達した情報によると、事件は組織内の対立の結果起きたものだという。フランス当局は、組織内に対立があることを、しばらく前からつかんでいた。捜査の結果、重要な進展があるだろうと発表された。
フランスの諜報機関は、パリでのPKKメンバーである3人の女性の殺人事件に関しアンカラへ事前情報提供を行い、事件が組織内部の犯行であるとの推定を行った。殺人事件の捜査において、パリとアンカラの間での情報交換が諜報機関と警察の間で行われ、逮捕された2人と組織内部とのつながりについて重要な情報を共有された。信頼できる情報源からの情報によると、フランス当局はしばらく前から、組織メンバーの間での対立をつかんでいた。このため、この事件の展開や入手された証拠によっても、組織内部の犯行という説が非常に有力になってきているという。この観点から、「犯行がイムラル島(のオジャラン)とはじめられた(和平交渉の)過程に反対する組織内の一部が関与しているのか否か、また、他国が、組織内の対立を利用して彼らを下請けに使った可能性はないか」が検討されている。
■アリバイに疑問
ル・パリジャン紙によると、容疑者宅で行われた捜索で殺人を示す証拠は見つからなかった。ル・ポイント誌のインターネットのサイトの情報によると、容疑者の一人は、殺人の直前まで被害者と一緒におり、彼女らが生きているのを見た最後の人物であった。この容疑者は、その警察での取り調べで、事件当日の行動について明確で説得的な説明ができず、容疑は濃くなっていった。
■拘留期限は延長された
捜査を行っているパリ警察テロ対策局は、クルド人でトルコ国籍である38歳と31歳の2人の男性容疑者の拘留期限を延長した。親しい友人であるといわれる2人の容疑者の拘留は、96時間続けられる。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:28964 )