メフル通信(http://www.mehrnews.com/fa/NewsDetail.aspx?NewsID=1795149)からの転載
市民ら、強盗恐喝犯に対する司法権の毅然たる対応と、犯罪者らへの抑止的判決を要求
強盗恐喝事件を犯し、その暴力的窃盗の様子がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で公開されたことによって、テヘラン市民を恐怖に陥れた罪で逮捕され、裁判にかけられた二人の若者が昨日、テヘラン・ベフシャフル通りにて、衆人環視の中で絞首刑に処せられた。
ジャーメ・ジャム紙の報告によると、強盗恐喝犯2名を強盗発生現場にて死刑に処すとの判決が〔最高裁で〕支持され、判決の執行日が決まったことを受け、デイ月30日〔1月19日〕夕刻より、テヘラン・ベフシャフル通りの「イーラーンシャフル」から「南ヘラドマンド通り」にいたる区域が、刑の執行場所として柵によって封鎖され、死刑判決の執行を市民に知らせる横断幕が、警察官によって張られた。
昨日バフマン月1日〔1月20日〕早朝5時頃から、市民らは処刑場に徐々に集まりはじめ、その数は刻一刻とふくれ上がっていった。警察官らは刑が定刻通りに執行されるよう、市民らに平静を呼びかけた。
刑執行現場の周りに集まっていた人たちの中には、処刑される二人の若者の親族関係者も複数いた。彼らは死刑囚を処刑場に連れてくる車両の通る道を、恐怖に満ちた眼差しで見つめていた。処刑現場に集まっていた人たちの中からは、犯罪者が犯罪行為によって市民らの安全を脅かすようなことが決してないよう、すべての強盗恐喝犯に対して厳しく対処してほしいと、司法権長官に求める声も上がった。
5時48分、法医学庁の救急車が処刑場に到着した。二人の若き死刑囚を乗せた刑事警察のワゴン車が処刑場に到着したのは、時計の針が6時の位置に近づいた頃だった。その後、刑事検察庁の関係者らも死刑判決の執行のために、現場に到着した。死刑囚のアリー・レザーとモハンマド・アリーはワゴン車から降りた際、刑執行を待っている市民らの姿を見て、驚いた様子を見せた。
その数秒後、死刑囚らは処刑場に設置された2台のクレーン車の台に連れられ、刑執行者によって首にロープがくくりつけられた。
■ 死刑囚の若者、絞首台で涙
死刑囚の一人モハンマド・アリー(20歳)は自分の首の周りにロープがくくりつけられるのを見ると、死を覚悟しながら自制心を失った様子で号泣し、「盗んだ金なんて必要なかったんだ。悪い友達に欺されただけなんだ」と訴えた。もう一人の死刑囚アリー・レザーも、「過ちを犯したことは認めます。でも僕への罰が死刑だなんて、知らなかったんです」と叫んだ。
聖コーランの章句と判決文が読み上げられると、刑執行へのカウントダウンが始まった。モハンマド・アリーは水を要求、係官は彼に水を与えた。
時計の針が朝6時15分を指したとき、刑執行判事の命令でクレーン車のクレーンが上がった。
死刑囚らは約20分間吊され、6時30分、クレーンが降ろされた。法医学庁の医師によって死刑囚らの死が確認され、遺体は救急車へと運び込まれた。二人の強盗恐喝犯の若者の死によって、彼らの生のファイルは永遠に閉ざされることとなった。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28970 )