外国人不動産売買自由化9か月、住宅販売は低調
2013年01月23日付 Yeni Safak 紙


アラブ諸国トルコ共和国不動産投資家委員会のアブドゥッラー・チフッチ会長は、アラブ人がトルコで住宅を購入しやすくなるよう、滞在期間の延長を求めた。外国人不動産売買自由化から9か月が経ったが、トルコは外国人から期待したほどの関心を得られなかったという。

チフッチ会長は、トルコで住宅購入を希望している多くのアラブ人がいると説明する。
「しかしながらトルコで外国人の滞在許可が3ヶ月と短期間であることが、アラブ人の住宅購入を妨げています。3ヶ月の滞在許可では話になりません。アラブ人が望んでいるのは住宅と、長期間の滞在許可を取得することです。トルコで家を購入し自分たちの国へ持って帰るわけではないのです。ここに住み、仕事をするのです。アラブ人は緊急に滞在許可の延長を望んでいます。世界にも(滞在許可に関する)例があります。たとえばスペインでは16万エキュの住宅を購入した場合、5年間の滞在許可が与えられます。トルコでも購入された住宅の価値により滞在許可期間を延長すべきです。」

■3月以降販売が増加する

アラブ人は彼らの暮らす土地の気候の影響と文化的特徴により、ゆっくりと行動するのに慣れているとしたチフッチ会長は、次のように述べた。
「今年の3月以降販売は増加し始めるでしょうが、滞在期間が延長されず、不動産取得自由化の宣伝が十分に行われなければこの法律から期待するものは何も得ることができないでしょう。この問題がなくなれば、今年は約3万戸の住宅を容易に販売することができます。ポテンシャルは高いです。トルコで100万に近い住宅ストックがあります。この観点からも、アラブ人がトルコへ来ることが出来るような整備を続けていくことが重要です。

また、アラブ人は大家族です。例えばトルコで住宅を購入するアラブ人が家族10人でやって来たとしましょう。この状況は商業や観光にも良い影響を与えます。トルコへプラスとなることが、住宅へ支払われるお金だけだと考えるべきではありません。20世紀にロンドン、パリ、ニューヨークのような都市の生活を支えたのは移民たちでした。彼らは観光または仕事を目的として来て、多くのお金を落としていった人たちです。イスタンブルも今世紀、ロンドンやパリのようになります。国が上手くコーディネートできれば、イスタンブルは金融と学生と観光の街となるのです。しかしこれら全てが整うかどうかは、滞在期間と不動産取得自由化の法律をより包括的に整備するかにかかっています」

■イスタンブル、ブルサ、黒海

アブドゥッラー・チフッチ会長は、イスタンブルの次にアラブ人の関心を引く2番目の都市はブルサであり、この都市の宣伝を重要視する必要があると説明した。
「アラブ人は砂漠気候の中で暮らしており、緑と雪への憧れがあります。ブルサには多くの緑とウル山があり、雪があります。スイスのアルプスには山小屋があるでしょう。ブルサで、ウル山の周りにもアラブ人家族のために家を建て始めなければなりません。イスタンブル近郊にあるサパンジャの湖と緑もアラブ人の関心を引いています。アラブ人は黒海周辺をも徐々に発見し始めました。黒海の草原もアラブ人にとって魅力となるでしょう。」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:28987 )