■イスメト・ベルカン
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の内閣における4閣僚の交代はそれぞれ非常に重要である。しかしおそらく最も重要なことは、内務相のポストにマルディン県選出国会議員のムアッメル・ギュレル氏を据えたことである。皆ギュレル氏を「前のイスタンブル県知事」と記憶しているだろうが、彼の国会議員になる前の最後の公的役職は、公安・治安庁長官であった。彼は公安・治安庁の最初の長官だったのである。ギュレル氏をその役職につけたのはエルドアン首相だけではなかった。当時の内務大臣であったベシル・アタライ氏ものちに共に働くことになる同僚を注意深く選んだ。ハブルののち、失敗に終わったオスロ・プロセスを推し進めたのはアタライ氏だった。彼(ギュレル氏)は、(オスロ・プロセスの)最後の交渉まで表に出ることは無かった。内務相には「シャーヒン(イドリス・ナーイム・シャーヒン)」が就き、アタライ氏は自身が管轄する「治安庁」と「テロ対策高等委員会」を設置した。計画を立て、省の間の調整なども行った。現在新たな交渉段階が始まり、アタライ氏のかつての側近であるムアッメル・ギュレル氏が内務大臣になることは、アタライ氏が行っていたこの調整をさらに容易にするだろう。少なくともどのような状況でにおいてもエルドアン首相のやむを得ない介入を事前に回避するだろう。
つまり、交渉プロセスにおいて、このプロセスが必要とする「調和」が今回の変更により政府内でもたらされたのだ。
■タハ・アクヨル
今回の変更は政治的観点からみて重要な変更である。進められているプロセスにとって適切な変更とみなしている。保健大臣が変わったことには驚いた。文化省と教育省における変更はあらかじめ定められていたものだと思っている。
■ムラト・イェトキン
一時期アンカラで話されていた変更だった。首相が任命した人々は、より中央の意向を代弁する人々であると考えられる。また、当初から顧問のポストに就いていた人々が入閣したことをエルドアン首相の次期選挙への準備の第一歩としてみている。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:28999 )