精神病治療を口実に女性らに性的暴行を働いた男が逮捕
2013年01月26日付 Jam-e Jam 紙
容疑者、超自然的存在との交信によって病気の治療が可能と主張
インド由来の某セクトの代表者であると称し、この世を超越した力による精神病治療を口実に、女性らに性的暴行を働いていた犯罪者の男が、本日テヘラン刑事裁判所で裁かれる。
メフル通信によると、しばらく前のこと、ある若い未婚女性が警察を訪れ、性的暴行の容疑である男を訴えた。彼女は警察に次のように述べた。
以前、私は長いこと精神的な問題に苦しんでいました。そんな時、友人を通じてある男性と知り合いました。彼はこの世を超越したエネルギーで私の苦しみを取り除くことができると主張しました。悪魔のようなこの男は、以前にとある施設を設立していました。彼の主張によれば、長い間インドで学び、現在は同国のとあるセクトに所属しているとのことでした。現世を超越した治療法によって、鬱やマイナス・エネルギーを人間から遠ざける能力があると称していました。
だまされた女性
この若い女性は、次のように続けた。
この男は極めて冷静沈着な様子で、その話しぶりに私はだまされてしまいました。彼は私との面会の際、インドで習得した方法をつかって、私の心を落ち着かせました。ところがある日、私が彼の事務所を訪れると、彼は私に催眠術をかけました。私が意識を取り戻すと、暴行を受けていたことに気が付きました。彼に抗議をすると、強姦魔の男は、体からマイナス・エネルギーを取り除くための行為だったと言ってきました。
この事件の後、私は再び激しい鬱状態に陥りました。ある日、この男は私に事務所に来るよう要求してきました。事務所に着くと、彼は私にこの施設の他のメンバーと〔肉体〕関係をもつよう要求してきました。私は急いであの場所から逃げ出し、彼を訴えてやると決意しました。
この訴えを受け、警察は本件に関する捜査を開始した。すると、容疑者は「神秘主義の集い」と称して女性らを惑わしている、インチキ・セクトの一員であることが判明した。男はこうした方法で、「堕落施設」を運営していたのだった。
捜査の結果、容疑者と複数の共犯者が逮捕された。取り調べの中で容疑者らは容疑を否認し、「自分らのやりかたで患者に安らぎの場を与えていた。強制的に誰かを暴行したことはない」と主張した。捜査開始と同時に、他に数人の未婚女性も警察を訪れ、容疑者から暴行の被害を受けたと訴えた。
テヘラン州刑事裁判所に調書が送られたことを受け、本件の主犯格の容疑者は本日、テヘラン州刑事裁判所第79法廷にて、モハンマディー=キャシュクーリー判事を裁判長として裁判が行われる予定だ。被告に対する裁判は、その容疑を考慮して、非公開で行われる。
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( 翻訳者:8410045 )
( 記事ID:29073 )