米大使館自爆テロ、お茶に招待の元NTV女性記者重傷
2013年02月01日付 Hurriyet 紙


アンカラのアメリカ大使館で起きた爆破事件で救出された負傷者が、最近までNTVで働いていた記者ディーデム・トゥンチャイさんであることが判明した。フランシス・リチャルドーネ駐土アメリカ大使はトゥンチャイさんが搬送された病院を見舞った。リチャルドーネ大使は元NTVの記者であった彼女をお茶に招待し、そのために彼女は大使館を訪れていたことを明らかにした。

リチャルドーネ大使はトゥンチャイさんが治療のために搬送されたアンカラ模範病院を見舞い、病院の入口で新聞記者達に次の様に語った。

「私がこの病院にいる訳は、あなた方の内の1人がこの病院にいるからです。彼女は私とお茶を飲むために大使館に来ていたのです。私がトルコに赴任した時、ルポルタージュを最初にしてくれたのが彼女でした。「一緒にお茶を飲もうよ」と私は言ったのです。私は彼女を招待したのです。あなた方もディーデムを誇りと感じていることでしょう、私もそうなのです。彼女もあなた方と同じく、トルコのために、そしてトルコ人の民主主義のために力を尽くしています。我々全員が一刻も早い彼女の治癒を祈っています。私は彼女の家族に対してお見舞い申し上げます。トルコ政府は素晴らしい対応を示してくれました。私は閣僚達から、そしてスィニルリオール外務事務次官とダヴトオール外相から電話を受けました。支援や温もり満ちたこれ以上の対応を我々は受けることは出来ないでしょう」

■ 「ムスタファは英雄だ」

リチャルドーネ大使は、爆破で亡くなった大使館警備員のムスタファ・アカルスは英雄だと語った。

リチャルドーネ大使は「彼は我々の安全のために毎日ここにいました。彼はとても良い訓練を受けていました。彼は職務に忠実であり、大使館で働くトルコ人やアメリカ人を守るために命をおとしたのです」と話した。

またリチャルドーネ大使は彼の家族に訃報を伝えたことを明らかにし「彼は見事なプロフェッショナルであり、警備員の鑑でした」と述べた。リチャルドーネ大使は亡くなった警備員の家族と面会するつもりであるとも語った。

■ 「予断を許さない」

アンカラ模範病院のヌルッラー・ゼンギン病院長は、38歳のディーデム・トゥンチャイさんが13時40分に病院に搬送されてきたことを述べた。

ゼンギン病院長は「行われた最初の診断で頭部、とりわけ右目の部分に深い損傷がみられることが確認されました。我が病院の各診療科の専門医達の診察が現在も続いています。現在の所見に基づき、我が病院の集中治療室にて治療を続けております。治療は今だ継続中です」とコメントした。

ゼンギン病院長は、彼女の傷の状態は命にかかわるものなのでしょうか、との質問に対して「現在予断を許さない状態です。このため我が病院の集中治療室にて治療を行い経過を見守っています」と答えた。

ゼンギン病院長は、事件発生に関する情報をお持ちですか、との質問には「彼女の家族と我々は面会し、(治療に関して)必要な情報を受け取りました。ともかく、必要な治療は今だ集中治療室で続いています。メディア関係者の方々に対しても、我々からお見舞いを申し上げます」と述べた。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:29100 )