エルズルム法廷で初のクルド語弁論、その内容は・・・
2013年02月06日付 Milliyet 紙

エルズルム第4重罪法廷において、逮捕され審理中であり、コード名「チェム」としてPKK(クルド労働者党; 非合法)カラヤズ地域責任者と見られるヴェダト・エルクメン被告のクルド語弁論の要請が許可された。ヴェダト・エルクメン被告は、エルズルム裁判所で初めてクルド語で弁論をし、「私はPKKメンバーである。組織を代表してここにいる」と述べた。

エルズルムのカラヤズ郡地方責任者で「チェム」というコード名のヴェダト・エルクメン被告は、「ビュリュスク・アズマン」というコード名の18歳の A.A.と一緒にカラヤズからアールへ向かうため、一台の車を威嚇して停止させた。運転者と共に出発したPKKの2人は、治安部隊の追跡に気付き、カラヤズに戻る途中で交通事故にあった。事故後捕まったエルクメン被告は、2012年7月7日に逮捕された。被告は「国家の連帯・一体性を乱し、公務遂行を理由とした殺人未遂、脅迫、詐欺による自由剥奪、危険物質の無許可保持・譲渡、器物破損、窃盗」の罪の内の三つが加重された五度の終身刑と180年までの懲役求刑で裁判を受け、起訴状では数多くの活動に加わったと強調された。

エルズルム第4重罪法廷において、今日行われた審理で、PKK党員の30歳ヴェダト・エルクメン被告のクルド語弁論要請が許可された。裁判に同席した親類のブルハン・エルクメンは宣誓をしたあと、通訳をした。クルド語で弁論したヴェダト・エルクメン被告は、「我々は指導者アブドゥッラー・オジャランに対して行われた2月15日の策謀を強く非難する。プロバガンダを行っているのではない。私は組織の要員である。組織を代表してここにいる。私はPKKのメンバーである。容疑を否認する。そうした行動をしていない。道を塞いだ際に威圧や暴力はなかった。カルスのカウズマン郡のデニズギョル村は、ゴブク谷の現地ゲリラ達のコントロール下にある。往来する車はすべて、ここで検問を受ける。市民もまた検問を受けて通過する。我々が道を遮った際には、市民に[和平]プロセスについて教えていたのだ。私は誰も殺していない。警察やカラヤズ検察にした証言を覚えていない。あのときは交通事故に遭い、負傷していた」と述べた。

PKK組織のプロパガンダを行わないように警告されたエルクメン被告に、ムスタファ・カフヤ裁判長は「書類に沿って弁論をするのか、もしくはプロパガンダをし続けるのか?でなければ、弁論に許可を与えない。君は組織を代表してここにいるのではない。誰かの代理人でもない。ここへ我々とおしゃべりをしに来たのでもない。道を封鎖し、略奪などの罪を犯したという証言でここにいるのだ」と話した。裁判官団はエルクメン被告の拘留継続を決定し、裁判を延期した。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:29148 )