エルドアン首相の「子供は3人」提案、具体的政策化へ
2013年02月09日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が議員らと開催した最近の2回の会合で「子供は3人」という提案を行い、政府・政党レベルでの取り組みが始まることが確実となった。
首相の「子供は3人」提案は、2方面から支えられる。一方で、アリ・ババジャン副首相、メフメト・ミュエッズィンオール保健大臣、メフメト・シムシェキ財務大臣、家族社会政策省ファトマ・ シャーヒン大臣らが子供手当ての経済的負担を調査し、もう一方でトルコ大国民議会(TBMM)内で発足予定の委員会でも、社会への効果について検討されるかたちだ。総理が閣僚の中で任じた4大臣は、子供4人までに適用予定の「出産奨励」の仕組みをつくる計画だ。それに関しては欧州各国をモデルとする。子供一人当たり100~200ユーロの手当てが支給されている欧州の国々や、子供手当ての限度額などが検討される予定だ。
■高齢者人口を調査
エルドアン首相は「訪問する各地で、子供3人の科学的な必要性を説明してほしい」と通達する一方で、出演したテレビ番組で「トルコのために子供3人は必 要」と語ったオズヌル・チャルク議員(マラトゥヤ県選出)に対しては、「説得するのはいいけど、お宅はお子さん二人ですよね」と揚げ足をとった。
チャルク議員は首相のジョークを受け、昨日、TBMM議長府にトルコ人口の高齢化防止に向けた調査を提案した。設立予定の委員会では、この問題に関して取り組むべき作業を明らかにし、各省庁に提案する予定だ。
■出生率2.1人以上に
同議員は提案の理由として、社会の自己刷新には出生率が2.1以上でなければならないと述べ、次のような見解を明らかにした。
「トルコ国内の学術データによれば、人口における若者の割合が現在のまま推移するには、一家族に子供を2人以上もうけるよう啓発することで可能になります。そうすると、当初、若年人口をさらに増やせなくても、現在の人口統計と年齢別割合の状況を維持していくということになります。ある時点以降で出生数が3人以上に増えれば、トルコ人口は今日の若年層割合よりも若い状態へと推移するはずです。」
■「私のこともお祈りして」
エルドアン首相は、金曜礼拝を終えた所で、幼稚園児童らに、自分のこともお祈りしてくれるようお願いしたという。首相は、昨日(8日)、党本部で中央幹部会議を召集。首相は会議前に金曜礼拝をおこなうため、党本部前のバシュヤズジュオール・モスクに立ち寄った。首相の礼拝中、モスク見学にきた幼稚園児童らは外で待っていた。礼拝後、首相は児童らとふれあい、共に写真を撮影。児童らも首相に紙で作った花束を手渡した。首相はモスクを去る際、児童らに「気をつけてね。私のこともお祈りしておいてくれる?」と話したという。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:29194 )