イエメン:タワックル・カルマーンが女性用靴下の商業マークに
2013年02月11日付 al-Hayat 紙


イエメン:タワックル・カルマーンが女性用靴下のトレードマークに

2013年2月11日『アル=ハヤート』

【サナア:アリー・サーリム】

ノーベル平和賞を受賞したイエメン人活動家タワックル・カルマーンが、イエメンで生産され現地のマーケットで売られている女性用靴下の商業マークになっている。その商品は「プリンセス・タワックル・カルマーン」という名を持ち、商品のフロント部分は同氏の写真で覆われている。

商業マークによる宣伝分野において、労働者以外で有名なイエメン人女性の写真と名前が使われるのは初めてのことである。イエメン人は宣伝業務において女性の写真を使用することを非難するもので、芸術、広告そしてファッションショーの分野で活躍する女性たちは、仕事の中で、家族や社会に関係する困難に直面している。その中にはイスラーム過激派からの脅迫にさらされている人もいるという。

商業生産品にカルマーン氏の名前と写真が用いられることは、それに異を唱える人たちの立場を強めたように見える。サナアの変革に携わる匿名の活動家は、同じくノーベル平和賞を受賞したイラン人女性シーリーン・エバーディーは本を執筆したのに、一方でカルマーンは靴下のような商業品の商業マークに変わってしまった、と述べた。本紙は、生産者側がカルマーンの写真と名前の使用許可を彼女から得たのかということに関し、カルマーン本人からコメントを手に入れることはできなかった。

カルマーンはアリー・アブドゥッラー・サーリフ前大統領を退陣に追い込んだ民衆蜂起のリーダーの一人とされている。彼女は「イスラーム改革党(イスラーハ党)」の諮問議会のメンバーを務めている。商業品にカルマーンが利用されることに関して、イスラーハ党からはいまだ何の反応もない。何年も前から、カルマーンはニカーブ(ベール)の着用を止めてヒジャーブの着用のみで良しとしている。

(後略)

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( 翻訳者:今中航 )
( 記事ID:29242 )