ギュナイ元文化相インタビュー…問題山積
2013年02月06日付 Radikal 紙


元文化観光相のエルトゥールル・ギュナイ氏はイスタンブルの城壁に関し、「イスタンブルでは(新たな)建設への取り組みが、公共事業や修復の取り組みより優先されている。イスタンブルでは、タクスィム広場だけでなくスルタンアフメト広場にショッピングセンターを建設する取り組みもある」と述べた。

元文化観光相のエルトゥールル・ギュナイ氏は、CNNトルコで放送されている「360度」という番組でシリン・パイズンの質問に答えた。ギュナイ氏は、サライ・シエラの殺害により話題となったイスタンブルの城壁に関し、自身の見解を述べた。イスタンブルの城壁が22キロメートルにわたっているとしたギュナイ氏は、「今お話ししたトプカプ宮殿の下の方にある城壁は、これらの一部です」とし、次のように語った。
「しかしイスタンブルの城壁はこれよりさらに広域に渡ります。アイヴァンサライまで広がっているのです。陸側ではイェディクレまで、マルマラ海沿いにアフルカプまで広がっており、そこからスィルケジとギュルハーネ側まで伸びています。城壁のアフルカプからスィルケジまでの部分はイスタンブル城壁の一部でもあり、トプカプ宮殿とスーリ・スルタニイェの一部でもあります。今お話しした範囲はイスタンブル城壁の中の限られた特別な部分です。きちんと保存されている場所もありますが、間違った修復、放置された場所、不適切に利用されている場所があります。様々な公共機関に管理をまかせてしまい、さらには管理されなくなったのです。トプカプ宮殿周辺の城壁をスーリ・スルタニイェと呼んでいます。シエラの遺体が見つかった場所はトプカプ宮殿、つまりスーリ・スルタニイェの海側にあたる部分です。この場所は残念ながら全く管理されていないのです」


■残念ながら結果を得ることはできなかった

ギュナイ元観光相は、城壁の大部分はイスタンブル広域市に属していると強調し、次のように続けた。
「城壁の海側はイスタンブル広域市の管理下にあります。スルタンアフメト側の入り口の門の両側にある城壁は観光省の管理下にあります。私たちはそこで過去一連の改善を行いました。しかし海側の部分、郊外電車の高架下にあたる部分は広域市の管理下にあるために、私たちはそこに手出しをしませんでした。正しくは、できることが限られていたのです。トプカプ宮殿の中では2008年から現在まで、多くの改善を行いました。宮殿の中にゲジェコンドゥがあり、様々な機関が占有している場所、駐車場、スポーツクラブ、様々な省が利用しているまたは利用しているかのようにしている多くの倉庫がありました。これらすべてを撤去しました。海側の城壁は放置状態であったため、私はこれを書面と口頭で直接友人(イスタンブル広域市)へ、我々か彼らのどちらが改善工事をするのかについて、伺いを立てていました。しかし残念ながら、結果を得ることはできませんでした。


■敬愛なる首相へ1枚のCDを渡した

ギュナイ元観光相は、イスタンブルでは責任者がこの件を優先していないとし、「イスタンブルでは多くの取り組みが行われており、誰かを非難しようとは思っていません。しかしトプカプ宮殿周辺の改善に関しては、いち早く措置を取る必要があると市側に警告してきました」とし、次のように続けた。
「なぜならトプカプ宮殿の中に、危険な状況が生み出されているからです。城壁から容易に出入りでき、中ではホームレスが住みついており、スクラップ業者が集めたものを積み上げ、これらは単に城壁だけの問題ではなく、道を行き交う人の観点からも醜く危険な環境であり、同時にその上にある我々の最大の財産であるトプカプ宮殿にとっても問題となってきます。私はこうした状況の深刻さをカメラで確認させ、敬愛なる首相へ記録したCDを渡しました」


■宮殿にとって治安上よくない

ギュナイ氏は、城壁の海岸通り側は要人が通る道であると強調し、次のように続けた。
「国内外の人々が空港へ到着したとき、また空港へ向かうときに同道を利用しています。彼らにとって安全でないと同時に、それは宮殿にとっても同じです。そのため市が自分たちで行うか私たちに任せるかに関し前向きな回答が得られなかったので、人を派遣しました。警察の援助を得て中に入り、占有物、ホームレス、中にあるスクラップ、そこにあるすべてのもの、通路やトンネルを、カメラで記録して確認しました。私もその記録を首相へ特別な形で提出しました。私が持っている以外の情報によると、首相はいち早くこの問題に関して市に対処するよう指示を出したようです。しかしこの間にこの好ましくない出来事が起こりました。私たちには「一つの災難は、千回のアドバイスより良い」という諺があります。残念ながらこのような惨事に直面することになりました」


■3000メートルや5000メートルの改善では不十分

「イスタンブルの一人の客人がそこで痛ましい形で亡くなることで、イスタンブルが重要な問題に関心を向けるきっかけとなりました」としたギュナイ氏は、「誰かを非難するつもりはありません。もちろん市は重要な取り組みを行っています。しかしイスタンブルの城壁は合計22キロメートルです。このうち3000メートル、5000メートルを改善するのでは不十分なのです」と述べた。


■スィルケジに宝石のような駅舎

ギュナイ氏は、自治体には城壁修復プロジェクトがあるとし、マルマライ・プロジェクトにも触れながら、「もともとはイェニカプからスィルケジまでの鉄道線路の撤廃が問題なのでが。線路が撤廃されれば、かなりの有効活用地が生まれます。そこにはまた私たちが強制的に撤収させた性病専門病院があります。そこも自治体の管理下にあります。そこも我々が管理できるよう希望しましたが、かないませんでした。自治体はそこを医療センターとする計画を立てましたが、未だ進展は見られません。スィルケジに宝石のような駅舎があります。その前にあるガソリンスタンドの撤廃を希望しましたが叶いませんでした」と述べた。


■イスタンブル行政においてこれ(城壁修復)が優先事項であると思う

ギュナイ氏は、城壁が修復されない理由は、それらがビザンツ時代のものであるからなのか、という質問に対し、次のような見解を示した。
「5年を超える大臣任期中に、アナトリアの大地にいつの時代からのものかとか、どの宗教、どの文化のものであるとかに関係なく、そこにあるものすべて私たちのものであり、すべて、人類が我々に託したものであると私は見ており、教会、モスク、マドラサ、修道院、異教徒の神殿を区別なく修復しようとしました。しかしこの種の仮説は一部の有識者の影響かもしれませんし、なんらかの優先順位があってのことかもしれません。イスタンブルでは(新たなる)建設の取り組みが、公共事業や修復の取り組みより優先されています。イスタンブルではタクスィム広場だけでなくスルタンアフメト広場にでさえショッピングセンターを建設する取り組みもあります。これは私が大臣だったときにも申し上げたことです。イスタンブルは非常に価値が高い土地でありますが、建築ラッシュ続いていますが、歴史的構造物を保護するという点においては後れをとっています。これは私自身のことも含めて言っているのです。トルコ全土で、またイスタンブル全土で行うべきことが多くあります。イスタンブル城壁はユネスコ保護下にあり、歴史遺産のうちの一つです。我々がこれを修復すれば、信じられないほどの訪問者団体がイスタンブル城壁のためだけにやって来るでしょう」
イェディクレ側にあるアルトゥンカプ(金の門)は、スルタンらが戦勝した時に用いた門です。しかしその前にある菜園が門の(景観の)邪魔をしています。イスタンブルの行政において、この問題が優先されるべきだと私は考えます。しかし他の人々はそうは考えていないようです。彼らには、他に優先すべきことがあるのです」

■自治体は小規模な有権者グループへの補償義務

ギュナイ氏は、城壁が文化観光省の管轄に移ることが好ましいとし、「城壁が文化観光省の管轄に入ることが好ましいと考えています。なぜなら自治体は小規模な有権者グループへ、また同地の占有者へ補償の義務が発生するからです。城壁の上に建物や菜園、市が運営するクラブハウスがあります。市はこれらを撤去することに常に躊躇しています。なぜならそこには有権者グループがいるからです。中央を向いている人々に、省庁なら強制執行が可能であるし、結果が得られる可能性があります」と話した。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:29244 )