CHPクルチダルオール党首、トルコ航空新制服に「トルコのイメージ損ねる」
2013年02月13日付 Hurriyet 紙


CHPのケマル・クルチダルオール党首は、CNNトルコで放送されている番組「5N1K」へゲストとして出演し、ジュネイト・オズデミル記者からの、検討課題に関するいくつかの質問に答えた。

トルコ航空に勤務するスタッフの新たな制服のデザインに関して、クルチダルオール党首は「その写真のような服装はトルコのイメージを損ねる制服だ。」と批判した。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相のエルギン・サイグン氏の訪問については、「この訪問が、心からの訪問であったとは思えない」と述べた。

■「その写真のような服装はトルコのイメージを損ねる制服だ」

議論の原因となったトルコ航空のCAの新しい制服のデザインを批判したクルチダルオール氏は、「その写真のような制服は、トルコのイメージを損ねる制服だ。トルコ航空の幹部の意向ではないことを望む。トルコ航空と言う文字の最初には「トルコ」という文字があるのだ。私やあなた方が支払った税金で作られた会社だ。したがって、みなさんの会社なのである。国民の要求や批判に注意を払う必要がある。トルコ航空が更に良いもの、力強いものになることを望んでいる。また、説明責任を果たしてくれることを望む。現段階では説明責任が果たされていない、かつてはTBMM(トルコ大国民議会)でチェックがなされてきたが、国が所有する株式の割合も51%から49%に落ちた。そうして、見過ごされたのだ」と話した。

■「EUはダブルスタンダード」

 クルチダルオール党首は、トルコに対してEU加盟プロセスにおいてダブルスタンダードが用いられていることを明らかにし、「EUはトルコに対し、ダブルスタンダードを用いている。EUに関しては、我々はEU正式メンバーとなるための戦略を支持している。これは新しい政策ではない。国家政策である」と述べた。
上海協力機構に関してエルドアン首相の見解について尋ねられると、クルチダルオール党首は、「中国、ロシア、北朝鮮には深刻な問題がある。曲がりなりにも、トルコには民主主義がある。きっとそのような考えのままでは、決我々を上海協力機構に入れないだろう。首相に1つ提案したい、最良の方法を言うと、3ヶ国機構を構成することだ。カタール、サウジアラビア、トルコで。少し努力すれば、あなたがリーダーシップを執ることも出来るだろう。このようにして中東3ヶ国機構を構成するのです。我々の居場所はかの地(上海協力機構)ではないのです。そこに背を向けようとは言わないが、我々が目指す方向は文明でなければならない」

■「アメリカはトルコを孤立させた」

シリアに関して米国がトルコを孤立させたとクルチダルオール党首は述べ、「何を差し置いても、トルコは、(シリアの)内政に干渉してはならない。シリアの武装勢力に武器を与え、支援してはならない。干渉したら、さらに多くの人が亡くなる。アメリカでさえトルコを孤立させたのだ」と述べた。

■デニズ・バイカルCHP前党首派の非公開会合

デニズ・バイカルCHP前党首が非公開で会派会合を開いたことに関して質問を受けたクルチダルオール党首は、自身は都合がつかず会合に出席できなかったことを明らかにし、「デニズ・バイカル前党首は、会派で重要な見解を示してきた。彼には政治における蓄積と経験がある。そのようなリーダーの知見から、一つの政党と国会議員が、恩恵を受け、考えを得ることは非常に当たり前のことだ。と答えた。

■「皆で責任をとる」

CHPのヒュセイン・アイギュン議員の発言について尋ねられたクルチュダルオール氏は、「ある政党に所属する国会議員は、その政党の信条や重要なバックボーンや枠組みに基づいてつくられる政策に則した発言をする必要がある。ギュレル議員の発言は計画されたものではなかった。アカデミックなものであった。しかし、そのアカデミックな話題を国会の席で発言するのはいかがなものか…」と述べた。CHPにおいて、問題となった議論の落としどころが見つからない中で、どのような態度をとるつもりなのかという質問には、クルチダルオール党首は「議論が続くようなら、皆で責任をとる」と述べた。

■アブドゥッラー・オジャランとの面会

イムラル島での面会について論評するクルチダルオール党首は、「おそらく、AKPとBDP間での話し合いがある。協力がある。譲歩や代償が何であるのか、それは分からないが、このプロセスは今後のプロセスにおいて世論の前に姿を現す可能性がある」と話した。

■「心からの訪問であったとは思わない」

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、エルギン・サイグン氏の病室を訪問したことに関して、クルチダルオール氏は、「この訪問が、心からの訪問であったとは思えない。昨日まで非難しており、クーデター首謀者だと言っていたのに。この人物のために夜中に検察官をよびだしたり、法廷が開かれている。釈放を決定したなんて、まったく可笑しなことだ」と言った。

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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:29257 )